『機』2005年7・8月号:竹内浩三の楽書き詩集 よしだみどり

前号   次号 「戦争は悪の豪華版である」と竹内浩三は書いた。大人が頭で考えた戦争で、生命を失うのは若者、という不条理。人を殺すくらいなら自分が死んだ方がマシと悩んだ日々も多々あったであろう。自殺のマンガはその心理状態の […]

『機』2005年7・8月号:鶴見俊輔+金時鐘

前号   次号 辻井喬の「鏡としての金時鐘」 鶴見 辻井喬の文章で「鏡としての金時鐘」というのにとても感心したんですね。金時鐘の作品は、日本の一人の詩人が全力を挙げて論を展開した例がないというんですね。金時鐘の作品は我が […]

『機』2005年7・8月号:英国娘からの百通の恋文 伊丹政太郎

前号   次号 留学生たちの恋愛体験  明治の初め、海外の新知識をもとめて海を渡った日本人留学生の中には、異国の女性と恋愛関係をもった若者が大勢いる。恋が実をむすび国際結婚にゴールインした例もある。ロンドンに留学した山城 […]

『機』2005年6月号

目次 前号   次号 『サルトルの世紀』、『世紀の恋人』、今月刊! 新たなサルトル像 澤田直 時代を駆け抜けた二人 門田眞知子 私は「Denker」と呼ばれたい 粕谷一希 音楽の「意味」の多層性 前島良雄 ゾラの現代性を […]

『機』2005年6月号:新たなサルトル像 澤田直

前号   次号 サルトル・リバイバル  ジャン=ポール・サルトルの生誕100年にあたる今年、フランスでは国立図書館(BNF)で開かれている大規模なサルトル展が多くの観客を集め、大小様々のシンポジウムが各地で開催され、満を […]

『機』2005年6月号:時代を駆け抜けた二人 門田眞知子

前号   次号 共に自由に生きた二人  サルトルとボーヴォワール。二十世紀のフランスにおいてこれほど話題になり、また話題にされねばならなかったカップルはいなかったと思う。行動する(アンガジェ)作家として歴史の渦中に果敢に […]

『機』2005年6月号:私は「Denker」と呼ばれたい 粕谷一希

前号   次号 編集や出版について哲学する  生涯、編集や出版と関わりをもって生きてしまった私には、編集や出版と学芸との関係、また、政治や官僚、企業や実業との関係について(あるいは違いについて)考えこんでしまうことが屡々 […]

『機』2005年6月号:音楽の「意味」の多層性 前島良雄

前号   次号 日本のマーラー受容の危うさ  1990年ごろをピークに、マーラー・ブームといわれるものがあった。コンサートで盛んにとりあげられ、CDは次から次へと新しいものが出され、さらには女性誌までもが、「マーラー特集 […]

『機』2005年6月号:ゾラの現代性を読み解く 小倉孝誠

前号   次号 ゾラの多様な世界  作家の没後百年という節目に合わせて、2002年から藤原書店で「ゾラ・セレクション」(全巻・別巻一)の刊行が始まった。これまで小説七巻とジャーナリスティックな著作一巻が出版され、あとは文 […]

『機』2005年5月号

目次 前号   次号 ブローデル歴史学の宣言 モーリス・エマール 『「アジア」の渚で』、今月刊! 〈対談〉「モスメから娘へ」 高銀+吉増剛造 月影の長い橋がかり 石牟礼道子 〈鼎談〉子守唄よ、甦れ 松永伍一+市川森一+西 […]

『機』2005年5月号:月影の長い橋がかり 石牟礼道子

前号   次号 人の心のかそけきところを見落しては来なかっただろうか。かそけき声を聴き落しては来なかっただろうか。既成の浅薄な世界観にすっぽりとらわれてはいなかっただろうか。  そんな気持をずうっと持ち続けていた。さかの […]