「加害の女」として生きる
岡部伊都子(おかべ・いつこ/1952-2008)
1923年大阪に生まれる。随筆家。相愛高等女学校を病気のため中途退学。1954年より執筆活動に入り、1956年に『おむすびの味』(創元社)を刊行。美術、伝統、自然、歴史などにこまやかな視線を注ぐと同時に、戦争、沖縄、差別、環境問題などに鋭く言及する。
著書に『岡部伊都子集』(全5巻、1996、岩波書店)『思いこもる品々』(2000)『京色のなかで』(2001)『弱いから折れないのさ』(2001)『賀茂川日記』(2002)『朝鮮母像』(2004)『岡部伊都子作品選・美と巡礼』(全5巻、2005)『遺言のつもりで』(2006)『ハンセン病とともに』(2006、以上藤原書店)他多数。