『機』2005年3月号:「在日」とは何か 朴一

前号   次号 日本帝国主義の遺産  1910年、日韓条約で朝鮮半島は日本の植民地になった。その年から1945年の民族解放まで、さまざまな事情で朝鮮半島から日本に渡ってきた人々が在日コリアン一世である。  在日コリアンと […]

『機』2005年3月号:岡部伊都子さんの手 朴才暎

前号   次号 桎梏からの開放  岡部伊都子という日本人を知らなければ、私の日本観は今日のようなものではなかったと思う。人は誰でも愛したい、愛され愛し合いたい。けれども、朝鮮半島と日本国のねじれた関係の中で、私たち朝鮮人 […]

『機』2005年3月号

目次 前号   次号 加藤登紀子歌手生活40周年記念『絆(きずな)』、今月刊! 「女はいのち、男は物語」 加藤登紀子 ひとつの時代にしばられないかれら 鶴見俊輔 美亜子誕生(「獄中往復書簡」より) 加藤登紀子+藤本敏夫 […]

『機』2005年3月号:ゴッホへの大いなる弔い 三浦篤

前号   次号 なぜゴッホが関心を惹くのか  かりに現在ある画家の展覧会を開催するとき、もっとも多くの観客を集めるのはどの画家かと問われるならば、私は迷わず「ゴッホ」と答える。モネもルノワールも大きく引き離して、圧倒的な […]

『機』2005年2月号

目次 前号   次号 藤原書店創立十五周年記念シンポジウム報告 「今、世界の中で日本外交はどうあるべきか?」 藤原書店創立十五周年記念パーティ報告 21世紀を拓く気合いを込めて 聖地アッシジの対話 J・ピタウ+河合隼雄 […]

『機』2005年2月号:聖地アッシジの対話 J・ピタウ+河合隼雄

前号   次号  自らの夢を『夢記』として書き残し、深い宗教的境地に達した鎌倉期の名僧明恵と、自然を愛し貧しさの中に真の価値を見出した聖フランチェスコ。 800年前の同時代に生きたこの二人の宗教者の類似性をきっかけに、ヴ […]

『機』2005年2月号:はじめて古事記神話を読む 山田永

前号   次号 「作品」として『古事記』神話を読む  ヤマタノヲロチは八つの口で一気飲みしたから、酔っぱらう速さも八倍だった。  これまでは、口が八つだから酒壺も八個だとのみ考えられてきたのではないか。それでは周到なスサ […]

『機』2005年2月号:「台湾統治の方針は無方針」 鶴見祐輔

前号   次号  1898年(明治31年)、難航を極めていた台湾経営を立て直すべく、後藤新平は台湾総督・児玉源太郎の抜擢を受け、民政局長(後、民政長官)として前代未聞の植民政策をとる。(編集部) 施政方針演説の取り止め […]

『機』2005年1月号

目次 前号   次号 『岡部伊都子作品選・美と巡礼』(全5巻)、今月発刊! 随筆家・岡部伊都子の原点 岡部伊都子 『資本主義VS資本主義』、今月刊行! 1990年代のアメリカ経済をどう見るか R.ボワイエ 情報以前――「 […]

『機』2005年1月号:情報以前――「聞く」ことの倫理 竹内敏晴

前号   次号 なまみの話し手の疎外  だいぶ以前のことだが、ある大学で話をした。三百人位入る階段状に席の並ぶ中講堂といったところ。演壇には当然のようにマイクロフォンがおかれている。わたしは「こんにちは」と言って話し始め […]

『機』2005年1月号:農民の幻想性と自然讃歌 持田明子

前号   次号 民間伝承のすぐれた採集者 『魔の沼』(1846年)は、作者サンドが幼いときから生涯の多くの時を過ごし、こよなく愛したフランス中部ベリー地方の自然を舞台に、農民たちの繰り広げる素朴な愛の物語であり、今なお最 […]

『機』2005年1月号:現代の悲恋 渡辺京二

前号   次号 『おえん遊行』は江戸時代の物語です。ですが私には、作中に表われている気分は江戸時代すなわち近世のものではなくて、むしろ中世的であるように感じられてなりません。もっと具体的にいうと、この物語にはいちじるしく […]

『機』2004年12月号

目次 前号   次号 『まごころ』、今月刊行! 「ほんものの人間、ほんとうの歴史」 鶴見俊輔+岡部伊都子 別冊「環」⑨『脱=「年金依存」社会』、今月刊行! 〈座談会〉年金は必要か否か 神野直彦+田中優子+原田泰+田中秀臣 […]