『機』2005年7・8月号:英国娘からの百通の恋文 伊丹政太郎

前号   次号 留学生たちの恋愛体験  明治の初め、海外の新知識をもとめて海を渡った日本人留学生の中には、異国の女性と恋愛関係をもった若者が大勢いる。恋が実をむすび国際結婚にゴールインした例もある。ロンドンに留学した山城 […]

『機』2005年7・8月号:「白ちゃん」へ捧げる歌 李広宏

前号   次号 岡部伊都子先生  私の友人で奈良の原さんが、一冊の童話を私に勧めてくれました。日本語も理解できますし、奈良のことも少々知っているつもりでしたので、何気なく読み始めたのですが、そのうち涙がポロポロこぼれてき […]

『機』2005年7・8月号

目次 前号   次号 『環』22号、今月刊行! 占領期再考――「占領」か「解放」か 御厨貴 竹内浩三の楽書き詩集 よしだみどり 境涯の詩 鶴見俊輔+金時鐘 英国娘からの百通の恋文 伊丹政太郎 「白ちゃん」へ捧げる歌 李広 […]

『機』2005年7・8月号:鉄道の先駆者、後藤新平 葛西敬之

前号   次号 鉄道院初代総裁  後藤新平は台湾総督府民政長官、満鉄総裁として白紙からの現地経営に辣腕を振るったが、鉄道院総裁としてもその手腕を発揮、国鉄経営の基礎を築いた。  第一次桂内閣の際、後藤は桂に鉄道国有化の断 […]

『機』2005年7・8月号:サンド、至上の恋愛小説 小倉和子

前号   次号  ジョルジュ・サンドが1837年、三十三歳で発表した『モープラ』は、著者――彼女のペンネームが示すように「青年作家」ということになっている――が友人とふたりで地元の名士ベルナール・モープラのもとを訪ね、す […]

『機』2005年7・8月号:石牟礼道子さんへ 大倉正之助

前号   次号 根を下ろした「水俣」  石牟礼道子さんに初めてお会いしたのは、確か十二年ほど前だったと思う。「満月の夜に狼のように鼓を打っている青年がいるらしい」という噂を聞きつけて、私が出演していた国立能楽堂に足を運ん […]

『機』2005年6月号:時代を駆け抜けた二人 門田眞知子

前号   次号 共に自由に生きた二人  サルトルとボーヴォワール。二十世紀のフランスにおいてこれほど話題になり、また話題にされねばならなかったカップルはいなかったと思う。行動する(アンガジェ)作家として歴史の渦中に果敢に […]

『機』2005年6月号:私は「Denker」と呼ばれたい 粕谷一希

前号   次号 編集や出版について哲学する  生涯、編集や出版と関わりをもって生きてしまった私には、編集や出版と学芸との関係、また、政治や官僚、企業や実業との関係について(あるいは違いについて)考えこんでしまうことが屡々 […]

『機』2005年6月号:音楽の「意味」の多層性 前島良雄

前号   次号 日本のマーラー受容の危うさ  1990年ごろをピークに、マーラー・ブームといわれるものがあった。コンサートで盛んにとりあげられ、CDは次から次へと新しいものが出され、さらには女性誌までもが、「マーラー特集 […]

『機』2005年6月号:ゾラの現代性を読み解く 小倉孝誠

前号   次号 ゾラの多様な世界  作家の没後百年という節目に合わせて、2002年から藤原書店で「ゾラ・セレクション」(全巻・別巻一)の刊行が始まった。これまで小説七巻とジャーナリスティックな著作一巻が出版され、あとは文 […]

『機』2005年6月号

目次 前号   次号 『サルトルの世紀』、『世紀の恋人』、今月刊! 新たなサルトル像 澤田直 時代を駆け抜けた二人 門田眞知子 私は「Denker」と呼ばれたい 粕谷一希 音楽の「意味」の多層性 前島良雄 ゾラの現代性を […]

『機』2005年6月号:新たなサルトル像 澤田直

前号   次号 サルトル・リバイバル  ジャン=ポール・サルトルの生誕100年にあたる今年、フランスでは国立図書館(BNF)で開かれている大規模なサルトル展が多くの観客を集め、大小様々のシンポジウムが各地で開催され、満を […]

『機』2005年5月号

目次 前号   次号 ブローデル歴史学の宣言 モーリス・エマール 『「アジア」の渚で』、今月刊! 〈対談〉「モスメから娘へ」 高銀+吉増剛造 月影の長い橋がかり 石牟礼道子 〈鼎談〉子守唄よ、甦れ 松永伍一+市川森一+西 […]