『機』2003年4月号:「東亜」から「東アジア」へ 子安宣邦

前号   次号 近代日本の「アジア」認識から、我々の過去を問い、現在を照らし出す  昨年六月、台湾大学で「東亜文化圏の形成と発展」という主題による国際学術シンポジウムが開かれた。私がこの会議に提出した論文「『東亜』概念と […]

『機』2003年3月号

目次 前号   次号 文明社会の崩壊を予言し、人類の希望を語った思想家の死の波紋 イリイチのための饗宴 B・ドゥーデン ブローデル的問題系のエッセンスをコンパクトに呈示!『入門・ブローデル』今月刊行! 歴史学における「絶 […]

『機』2003年3月号:スコットランド・ルネッサンス 北政巳

前号   次号 大英帝国「世界制覇」のエネルギー源としてのスコットランド 「近代経済倫理」の発祥地  今日の日本の生活文化は、大半は幕末・明治以降の欧米文化の影響が大である。 著者の主張は、思想・社会制度をはじめ学問・技 […]

『機』2003年3月号:歴史学における「絶対」の探究 尾河直哉

前号   次号 ブローデル的問題系のエッセンスをコンパクトに呈示! 「絶対」に漸近する道  バルザックに『知られざる傑作』という短編がある。架空の天才画家フレンホーフェルが、生きた美女をそのまま画布の上に捉えようとして説 […]

『機』2003年3月号:ゴルフ場廃残記 松井覺進

前号   次号 日本の社会経済の問題が構造化されたゴルフ場の現状を徹底追究! 日本経済のシミュレーション  ゴルフ場の惨状は、日本経済のシミュレーションを見ているようです。二〇〇二年に倒産したゴルフ場は、帝国データバンク […]

『機』2003年3月号:風と航跡 北沢方邦

前号   次号 感性と内面の奥深くに訴える文体で綴る“詩”的自伝 時代の風  たしかに時代の風というものがある。はじめは樹々の葉叢をそこはかとなくそよがせる微風であったものが、ときには強い逆風となり、ときには激しい暴風と […]

『機』2003年2月号:「全体史」について P・ブローデル

前号   次号 人文社会科学の総合をなしとげた『地中海』の著者、決定的伝記 「全体史」の語義をめぐって  ロジェ・シャルチエの書いた第十九回歴史科学会議についての報告が二〇〇〇年八月十七日の『ル・モンド』紙に出た。八月初 […]

『機』2003年2月号:「日米二国間主義症候群」の克服 姜尚中

前号   次号 「日米関係」に依存してきたわれわれは何を失ってきたか! 「二国間主義症候群」  本書は、日米という、超大国と経済大国との同盟関係を、東北アジアさらにはグローバルな世界的コンテクストのなかで見直し、新しい世 […]

『機』2003年2月号:現代日本人の生のゆくえ 島薗進

前号   次号 揺れ動く現代日本人の心の実像を丹念な聞きとりから描き出す! 従来と異なる対話的アプローチ  その人の生きがいを語る言葉を引き出すために、こんな質問をする。人生観、価値観についての会話を進めながら、ツボに入 […]

『機』2003年2月号:物質循環の実態と展望 白鳥紀一

前号   次号 政府主導の「循環型社会」を実践レベルで問い直す! 人口の循環・自然の破壊  循環型社会形成推進基本法が施行されて、三年近く経った。循環型社会という言葉も、国内ではよく聞かれる。さて、その内実はどうだろうか […]

『機』2003年2月号

目次 前号   次号 人文社会科学の総合をなしとげた『地中海』の著者、決定版伝記 「全体史」について P・ブローデル 「日米関係」に依存してきたわれわれは何を失ってきたか! 「日米二国間主義症候群」の克服 姜尚中 日本人 […]