前号 次号 私がはじめて教壇に立ったのは敗戦直後。二十六歳の私が学生に一読を推めたのは、吉野源三郎の『君たちはどう生きるか』であった。本書に丸山眞男や鶴見俊輔が強い感銘をうけたことが、末尾に丸山が書いた回想にでてく […]
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前号 次号 近代中国に最大の影響を与えた日本人思想家 河上肇との出会い 『貧乏物語』の作者として『岩波文庫解説目録』で見かけたのか、戦前期のマルクス経済学者として日本史の教科書でその名を覚えたのか、私が河上肇(一八 […]
前号 次号 ブルデュー理論の日本分析への応用とその批判的継承 プラティックの理論 二〇〇二年一月ピエール・ブルデューが逝き、しばらく時間が経ってみて、その存在の大きさをあらためて感じる。かれの知的影響は、社会学はも […]
目次 前号 次号 “近代”を最もラディカルに問うた偉大な思想家の死 追悼 イバン・イリイチ ──世界各紙の追悼記事より── 「ゲヌス」と新しい身体史からみた民俗学の対象(抄録) B・ドゥーデン 『杉原四郎著作集』( […]
前号 次号 ジェンダー研究のただ中で誤解されてきた「ジェンダー」概念を問い質す! 「ゲヌス」とは何か 私たちが計画していたのは、身体史と思想史というこのふたつの側面から民俗学における(文化の担い手となっている)レア […]
目次 前号 次号 EU統合が進行する中、今こそ「ヨーロッパ」を問う 一哲学者が語るヨーロッパ フィリップ・ラクー=ラバルト (聞き手)浅利誠 日中国交正常化三十周年記念出版 『時は流れて』好評発売中! 日中の未来が世 […]
前号 次号 EU統合が進行する中、今こそ、「ヨーロッパ」を問う 「一哲学者が語るヨーロッパ」 ──あなた(ラクー=ラバルト)は1992年11月6日の『ル・モンド』紙の記事のなかで、「ヨーロッパはまずは哲学的概念であ […]
前号 次号 中国文化部高官による戦後日中交流史の知られざる第一級史料を刊行! 劉徳有/元中国文化部副部長・中華日本学会会長 毛沢東や周恩来の通訳を さきに中国で出版された拙著『時光之旅――我経歴的中日関係』(商務印 […]
前号 次号 現実の「われ」を踏み越え、「われ」の根源に迫る「作家の現場」で語り合う! 貴縁によって 現代歌人の先端をきっておられる佐佐木幸綱さんと歌について対談したいという大それた望みをわたしはいだいた。幸綱さんは […]
前号 次号 文学の〝世界システム〟の存在を初めて解析した『世界文学空間』今月刊行! 文学における信用の経済 だいぶ前のこと。パリから成田に向かう飛行機で、隣の席にいた象牙海岸の税官吏と世間話をしながら時を過ごした。 […]
前号 次号 アーレント政治思想のエッセンスを明解に論じた格好の入門書! アーレント・ルネッサンス ハンナ・アーレントはドイツ系ユダヤ人として一九〇六年ドイツ北部に生れ、ハイデガー、ヤスパースに学び気鋭の哲学者として […]
前号 次号 暗雲立ちこめるいまこそ 日本経済もなかなか立ち直りを見せないし、世界情勢もはっきりしない。新しい世紀に突入したはいいけれど、暗雲立ちこめて、なにやら視界不良の感がある。現代文明は、ひとつの壁にぶつかって […]
前号 次号 人類学の新たな展開を画す『同時代世界の人類学』11月刊行! フランス人類学の変貌 西欧近代に成立した学的体系としての人類学は、遠く隔たった、自分とは異なる人々の文化を専門的にあつかい、それを解釈・説明す […]
前号 次号 中国文学の碩学、最新随筆集『閑人侃語』11月刊行! 「侃々諤々」 侃侃諤諤(カンカンガクガク)という言葉がある。音の響きから、大声で論争しているように聞こえるが、そうではない。大声で騒ぎ立てるのは、喧喧 […]
前号 次号 津田左右吉、丸山眞男をはじめとする従来の日本思想を根底から覆す! 感性の知としての思想 近代科学はいたるところで破綻し、その限界を露呈しつつある。自然科学の根幹をなす数学が、自然現象の基本にある非線形性 […]