『機』2005年12月号:「占領」に始まった戦後 玉木研二

前号   次号 混乱と改革、屈辱と希望……  日本の戦後は「占領」に始まる。  無条件降伏という意味も現実も判然としないまま、日本人が初めて外国からの支配者を仰いだ1945年秋。その日々に人々は何をし、何を考え、将来に何 […]

『機』2005年11月号

目次 前号   次号 『黒いアテナ 下』、いよいよ今月刊行! 古代ギリシアは、諸大陸間の文化の混合から誕生した M・バナール 『〈主体〉の世界遍歴』(全三分冊)、今月刊! 超マクラ本、『〈主体〉の世界遍歴』の裏話 いいだ […]

『機』2005年11月号:日韓・日朝のはざまで 朴一

前号   次号 ナショナル・インタレストの悲劇  戦後処理、竹島(独島)問題、貿易摩擦など、韓日両国の紛争の種はつきない。ある韓国人が「一刻も早く戦後処理に決着を」と叫べば、ある日本人は「日韓条約で戦後処理は解決済み」と […]

『機』2005年10月号:いま、なぜサルトルか? 編集部

前号   次号  本年は、フランスの作家であり思想家であるジャン=ポール・サルトルの生誕百年にあたる。第二次世界戦後から1980年ごろまで、日本のみならず、世界全体に対して大きな影響を与えたにもかかわらず、単なる受容紹介 […]

『機』2005年10月号:ちいさな犠牲者たち 大石芳野

前号   次号  どこの地であっても子どもを見かけるたびに、平穏ななかで逞しく成長してほしいと願う。子どもは未来を築いてくれる宝だから、大切に守り育てるのは大人の役目だ。にも拘らず、戦争や内乱、恐怖政治などが世界各地で次 […]

『機』2005年10月号:細菌に関する総合的歴史書 寺田光德

前号   次号 細菌の歴史はいつ始まるのか?  常日頃からわれわれを脅かす感染症の元凶のひとつに細菌がある。ダルモンの『人と細菌』における最初の問いは、その細菌がいつ発見されたかである。 1876年にコッホが炭疽菌を分離 […]

『機』2005年10月号:奇縁 粕谷一希

前号   次号  坂本多加雄君と私とでは、二十歳の年齢の開きがある。本来なら、縁のできるはずもないのだが、坂本君が大学から大学院に進むころ、かつて私も所属していたインターカレッジの学生団体・土曜会に入会してきたことから不 […]

『機』2005年10月号

目次 前号   次号 『環』23号〈特集・「日韓関係」再考〉、今月刊! 「日韓関係」再考――過去・現在・未来 小倉和夫+小倉紀蔵+姜尚中+高崎宗司 坂本多加雄選集(全2巻)、今月刊行! 奇縁 粕谷一希 『坂本多加雄選集』 […]

『機』2005年9月号:五つの資本主義 山田鋭夫

前号   次号 収斂か多様性か  1990年代以降、ITや金融を中心としてアメリカ経済が復活し、この「強い」アメリカに倣うべきだとの声が大きくなった。2000年代に入ってからは、政治力や軍事力を背景としてアメリカが、自国 […]

『機』2005年9月号:響き合う共鳴盤 寺田光雄

前号   次号  社会思想史学会の創立から三十年近くになる。様々な専門分野の思想史研究者の学際的集まりとして結成されたが、長い間その学際性が有効に働いてこなかった。近年ようやくそれを有効に機能させようとする気運が生まれて […]