前号 次号 ドレフュス事件と「知識人」 「知識人」、今日の日本においてはこの言葉それ自体、あるいはこの言葉によって指し示される人々が、社会のなかで重要な位置を占めているとはとても言えない状況にあるかもしれないが、約 […]
お知らせ
前号 次号 区別・偏見・差別 尾本 私は人類学から人権をアプローチするときに、「区別・偏見・差別」を次のように分けて考えています。まず「区別」というのは、ある事物が他の事物と異なることを認識すること。これは人間の知恵 […]
前号 次号 経済における「近代の超克」とは 1942年『文学界』誌上に掲載されたシンポジウム「近代の超克」は、日本という国家が、福澤諭吉をして「商売と戦争の世の中」といわしめた西欧中心の資本主義=「近代」をどのよう […]
目次 前号 次号 『米寿快談――俳句・短歌・いのち』、今月刊! 「ふたりごころ」 金子兜太・鶴見和子 「知識人」の誕生 白鳥義彦 ヒト学の誕生 大貫良夫+尾本惠市+川田順造+西田利貞 いまだ「近代」すら超克できぬ日本 […]
前号 次号 数ある石牟礼さんの作品の中から、なぜ『十六夜橋』と口にしてしまったのだろう。何か身の内の奥の方へじーんと浸みてくるものがある。物語は自分の外界にあるはずなのに、何故か自分の内部に入りこんでしまったようだ […]
前号 次号 植物から色をいただく 志村 植物染料は、全く相手任せです。そのことがだんだんとわかってきて、植物に深入りしてくると、じゃあ、色は一体何だろうかと。何を植物が蓄えているのか。何を人間に訴えているのか。染色と […]
前号 次号 反「ブローデル主義」 種々さまざまの論考を本書に集めたのは、フェルナン・ブローデルの貢献の重要性を判断するためである。 重要であったのは、「ブローデル主義」をつくることでも、非凡な一人の歴史家に「敬意 […]
前号 次号 小楠から受けつぐ儒教の道徳 熊本県水俣出身の谷川雁の手引きで、熊本の執筆者との結びつきを得てつくった『思想の科学』の特集で、私は、偽筆と日本史学者に推定される横井小楠の「天道覚明論」にはじめて出会った。 […]
前号 次号 「セレンディピティ」とは? セレンディピティ(serendipity)、この聞き馴れない英語の単語を聞いたのは、十数年前、白井君(故人・朝日新聞「天声人語」筆者)からだった。 京都へ古書を探しにいって […]
目次 前号 次号 『環』25号〈特集・水俣病とは何か〉 「胎児性水俣病患者からのメッセージ」 魂うつれ〈座談会) 石牟礼道子・緒方正人・杉本栄子・杉本雄 水俣を撮る 桑原史成・芥川仁 「植物からいただく」 志村ふくみ […]
前号 次号 パムク作品の世界 ルネッサンスの絵画では、見えるものを見えるとおりに、遠近法を用いて立体的に描く。しかも画家の個性が重要であった。ところがイスラム芸術である細密画の世界では、「よい」絵とは平面的であって […]
前号 次号 選択の歴史としての食 「食の歴史」を語るのは難しい。両親や祖父母が白米を食べるのを見て育ってきた私たちは、その親もそのまた親も白いお米を食べていたと思いがちだ。しかし、米食が日本全国に普及したのは昭和十 […]
前号 次号 江戸女流文学の中の異色の人 江戸女流文学には、伝統的な和歌、随筆、日記、物語、紀行文、手紙の他、漢詩、俳諧、狂歌などの広い分野があり、数多くの女性作者が活躍していた。江戸女流文学の世界は広く、多彩であっ […]
前号 次号 『新・古代出雲史』にこめた想い 「古代出雲」と言いますと、出雲大社、そして神話を思い浮かべると思います。また遙か彼方の古代、何か幻想的な雰囲気を感じるのではないでしょうか。西暦2000年に入るその時に出 […]
目次 前号 次号 オルハン・パムク最新刊『雪』、遂に刊行! 「これは、最初で最後の政治小説だ」 和久井路子 記念碑的大著『食の歴史』(全3巻)、完結! 歴史は胃袋を追いかける 北代美和子 江戸期、異色の女学者 門玲子 […]