前号 次号 著者積年の河上肇研究の全成果 東の福田、西の河上 河上肇(1879―1946)は、戦後になくなったのだから、そう過去の人でもないのだが、彼の存在を知らない人が多くなっている。岩国に生まれ、19歳のとき東 […]
お知らせ
前号 次号 宇江佐 「少子高齢化」というのは、セットで語られていますが、もともと「少子化」と「高齢化」は、切り離して考えるべきですね。政府の言っていることには、子供を増やして、その子供を早く大きくして税金をとって老人 […]
前号 次号 ハルビンに「帰ってきた」 ハルビン生まれの私が、ハルビンと再会したのは1981年夏。 ハルビン音楽祭にはじめて日本人歌手として招かれた時であった。 北京から汽車に乗って、錦州、瀋陽(元の奉天)、長春 […]
目次 前号 次号 『環』26号〈特集・「人口問題」再考、今月刊! 〈鼎談〉「人口問題」を問い直す 速水融+宇江佐真理+片山善博 『ハルビンの詩がきこえる』、今月刊! ロシア人の街、ハルビン 加藤登紀子 【リレー連載】 […]
前号 次号 『正伝 後藤新平』の文体 父がその岳父後藤新平の伝記を書いたころ、私は小学校五年生で、家は青山五丁目にあった。 父は、日比谷公園の市政会館に出てゆき、夕刻家にもどって、夕食を家族とともにした。「後藤新 […]
前号 次号 もはや「インフルエンザ」ではない 先月(2006年5月)、インドネシアでH5N1型高病原性(強毒型)鳥インフルエンザの家庭内集団感染が報告された。少なくとも七人が感染し、六人が死亡した。人から人への感染 […]
前号 次号 「逍遥の歌」 わが国には、戦前から戦後の昭和二十五年(1950年)まで、全国に八つの高等学校があった。今では旧制高校といわれているが、記憶を新たにするため、それらナンバースクールと呼ばれた八つの高校の所 […]
前号 次号 焦土の中に現れた「国民」的ヒーロー 1923年、関東大震災により、首都・東京は焦土と化した。鞍馬天狗が「国民」の前に姿を現したのは、その翌年のことであった。それは、第一次世界大戦という総力戦とともに、歴 […]
目次 前号 次号 〈決定版〉正伝 後藤新平、今月本巻完結! 『正伝 後藤新平』の思い出 鶴見俊輔 リレー連載・今、なぜ後藤新平か 11 後藤新平と北里柴三郎 大村智 『強毒性新型インフルエンザの脅威』、緊急出版! 強 […]
前号 次号 信子さんの遺言 「なあ先生、うちのこと書いてえな」。はにかむような笑顔で信子さんは何度も私に言った。 私は物書きではない。本職は主婦。その私が、夫のロシア研究に便乗して、1979年末から九一年のクーデ […]
目次 前号 次号 『レーニンとは何だったか』、今月刊! 「レーニン神話」を解体 エレーヌ・カレール=ダンコース 『中世の身体』、今月刊! 社会の核心を身体にみる J・ル=ゴフ 身体史全体を総合する仕事 菅沼潤 「天才 […]
前号 次号 「レーニンの墓は革命の揺籃である」。ソ連邦創設者の埋葬の日、参集した無数の群衆の頭上にはためく数多くの横断幕は誇り高くこのように宣言していた。1924年1月のことであった。 68年後の1992年1月に […]
前号 次号 忘れ去られた身体 歴史と歴史家たちは、身体を忘れ去った。ところが、身体はそれでもドラマを演じており、今も演じつづけている。 ぞんざいな決り文句は言説と歩みの多様性、歴史研究の複数性を等閑にふしてしまう […]
前号 次号 サンド「田園小説」の真骨頂 ジョルジュ・サンド(1804-1876)は四十余年に及ぶ長い創作活動の中に、多様なジャンルの、きわめて多彩な主題の、百余に及ぶ作品を世に問うた。時代や社会の抱えるさまざまな問 […]
前号 次号 短詩型は命の原動力 鶴見 どうして短詩定型は命の原動力になりうるか、そこをうかがいたいの。 金子 これは自分の体験からしかわからないんだけれど、結局、ただ叙述するとか、意志を述べる。叙詩というか、述詩とい […]