『機』2005年6月号:新たなサルトル像 澤田直

前号   次号 サルトル・リバイバル  ジャン=ポール・サルトルの生誕100年にあたる今年、フランスでは国立図書館(BNF)で開かれている大規模なサルトル展が多くの観客を集め、大小様々のシンポジウムが各地で開催され、満を […]

『機』2005年6月号:時代を駆け抜けた二人 門田眞知子

前号   次号 共に自由に生きた二人  サルトルとボーヴォワール。二十世紀のフランスにおいてこれほど話題になり、また話題にされねばならなかったカップルはいなかったと思う。行動する(アンガジェ)作家として歴史の渦中に果敢に […]

『機』2005年6月号:私は「Denker」と呼ばれたい 粕谷一希

前号   次号 編集や出版について哲学する  生涯、編集や出版と関わりをもって生きてしまった私には、編集や出版と学芸との関係、また、政治や官僚、企業や実業との関係について(あるいは違いについて)考えこんでしまうことが屡々 […]

『機』2005年5月号

目次 前号   次号 ブローデル歴史学の宣言 モーリス・エマール 『「アジア」の渚で』、今月刊! 〈対談〉「モスメから娘へ」 高銀+吉増剛造 月影の長い橋がかり 石牟礼道子 〈鼎談〉子守唄よ、甦れ 松永伍一+市川森一+西 […]

『機』2005年5月号:月影の長い橋がかり 石牟礼道子

前号   次号 人の心のかそけきところを見落しては来なかっただろうか。かそけき声を聴き落しては来なかっただろうか。既成の浅薄な世界観にすっぽりとらわれてはいなかっただろうか。  そんな気持をずうっと持ち続けていた。さかの […]

『機』2005年5月号:空を飛ぶ夢の軌跡 和田博文

前号   次号 気球、飛行船から飛行機へ  人間は古来から、鳥のように空を飛ぶことを夢見てきた。世界で最初に気球飛揚を成功させたのはフランスのモンゴルフィエ兄弟で、1783年のことである。気球の発明自体は古いが、風向きや […]

『機』2005年5月号:「はんなり」と「強靭」と 道浦母都子

前号   次号 信念のひと  もう、七年前となる秋、京都の賀茂川近くの岡部さんのお宅を訪ね、お話をうかがったことがある。  その折のインタヴューで、最も印象的だったのは、岡部さんの激しさといってもいいだろうか。  三十数 […]

『機』2005年4月号:今、世界の中で日本外交はどうあるべきか? 崔文衝+飯塚正人+小倉和夫+木村汎+辻井喬 (司会)御厨貴

前号   次号 東アジア共同体をどうつくるか 崔 「今、世界の中で日本外交はどうあるべきか」ということを考えてみれば、EU、ヨーロッパ連合のようなものを、実質的な代案として提起できるのではないかと思います。なぜならばEU […]

『機』2005年4月号:後藤新平の満洲経営 編集部

前号   次号  1905年日露戦争後のポーツマス条約によって、日本は旅順・大連の租借権と長春から旅順・大連間の鉄道に関する権利を獲得した。微妙な国際関係の中で満洲統治の足がかりともなるこの地域の鉄道をいかに経営するかが […]

『機』2005年4月号

目次 前号   次号 今、世界の中で日本外交はどうあるべきか? 崔文衝+飯塚正人+小倉和夫+木村汎+辻井喬 (司会)御厨貴 藤原書店創立15周年記念パーティご祝辞 藤原書店創立15周年を祝う 黒井千次/中村桂子/粕谷一希 […]

『機』2005年4月号:不思議の世界の語り部 持田明子

前号   次号 子どもたちのために捧げた最後のペン  結婚制度や社会の偏見の〈鎖〉に繋がれた女性の隷属状態からの解放を求め、情熱を賛美する『アンディアナ』で文壇に登場したサンドは、四十数年に及ぶ創作活動で、小説、戯曲、自 […]

『機』2005年4月号:しなやかでしたたかなひと 佐高信

前号   次号 しなやかさを押しつぶすもの  本にサインをといわれると、「しなやかに そして したたかに」などと書くことがある。そう生きたいという思いをこめてだが、岡部伊都子こそ、まさに、しなやかでしたたかなひとである。 […]

『機』2005年4月号:人権をひらく 森田明彦

前号   次号  カンボジアやモルドバで出会った、人身売買の犠牲となった子どもたち。スーダン南部で出会った、武力紛争の中で親を殺された子どもや戦闘に兵士として参加して負傷した子ども。タイのバンコクで見かけたストリートチル […]