『機』2006年4月号

目次 前号   次号 『環』25号〈特集・水俣病とは何か〉 「胎児性水俣病患者からのメッセージ」 魂うつれ〈座談会) 石牟礼道子・緒方正人・杉本栄子・杉本雄 水俣を撮る 桑原史成・芥川仁 「植物からいただく」 志村ふくみ […]

『機』2006年4月号:安場咬菜管見 鶴見俊輔

前号   次号 小楠から受けつぐ儒教の道徳  熊本県水俣出身の谷川雁の手引きで、熊本の執筆者との結びつきを得てつくった『思想の科学』の特集で、私は、偽筆と日本史学者に推定される横井小楠の「天道覚明論」にはじめて出会った。 […]

『機』2006年4月号:セレンディピティとは? 村尾清一

前号   次号 「セレンディピティ」とは?  セレンディピティ(serendipity)、この聞き馴れない英語の単語を聞いたのは、十数年前、白井君(故人・朝日新聞「天声人語」筆者)からだった。  京都へ古書を探しにいって […]

『機』2006年3月号:歴史は胃袋を追いかける 北代美和子

前号   次号 選択の歴史としての食  「食の歴史」を語るのは難しい。両親や祖父母が白米を食べるのを見て育ってきた私たちは、その親もそのまた親も白いお米を食べていたと思いがちだ。しかし、米食が日本全国に普及したのは昭和十 […]

『機』2006年3月号:江戸期、異色の女学者 門玲子

前号   次号 江戸女流文学の中の異色の人  江戸女流文学には、伝統的な和歌、随筆、日記、物語、紀行文、手紙の他、漢詩、俳諧、狂歌などの広い分野があり、数多くの女性作者が活躍していた。江戸女流文学の世界は広く、多彩であっ […]

『機』2006年3月号

目次 前号   次号 オルハン・パムク最新刊『雪』、遂に刊行! 「これは、最初で最後の政治小説だ」 和久井路子 記念碑的大著『食の歴史』(全3巻)、完結! 歴史は胃袋を追いかける 北代美和子 江戸期、異色の女学者 門玲子 […]

『機』2006年2月号:究極の空想社会主義小説 石井啓子

前号   次号 「労働者を描く画期的な小説」  「労働者の世界を描いた画期的な小説」「女性作家の手になる初の産業小説」――ジョルジュ・サンドの『黒い町』を語るときにしばしば冠せられるのが、これらのキャッチフレーズだ。   […]

『機』2006年2月号:諸文明の萃点を求めて 服部英二

前号   次号 あふれ出る生命の響き  私の一生で、鶴見和子さんにお会いできたことは、本当に幸福でした。  類い稀な知性と感性を兼ね備えた国際人、その姿は多くの人びとに憧憬を抱かせるものでした。殊に私が感銘を受けたのは九 […]