『機』2011年10月号:災害に負けない「居住福祉」 早川和男

前号   次号 防災と「居住福祉」  「災害は忘れた頃にやって来る」と言ったのは寺田寅彦であるが、私は「災害は『居住福祉』を怠ったまちにやってくる」と考えている。「居住福祉」とは、主権者としての市民の安全と暮らしと幸福の […]

『機』2011年10月号:沖縄による地方自治の推進 片山善博

前号   次号  沖縄県は、日本の地方自治を考える上で重要なテーマを提供しています。皆さん方の歓心を買うためにこう言っているわけでは決してありません。日本の地方自治の制度を考えたり変えようとするときに、沖縄の歴史と現状が […]

『機』2011年10月号:快楽の歴史 A・コルバン 尾河直哉

前号   次号 日本の読者へ  A・コルバン  十九世紀の性科学が誕生する以前に医者、カトリックの聴罪司祭、官能小説家が快楽の調和をどのようなものとして理解し、どのようなものであって欲しいと願っていたか、私はそれを蘇らせ […]

『機』2011年10月号:内藤湖南への旅 粕谷一希

前号   次号 ジャーナリストから支那学の泰斗へ  なぜ内藤湖南(一八六六―一九三四)を書いたのか、と問われることがある。  一般的にいえば、まず、中国認識をめぐる津田左右吉との対比があろう。中国文化に対する日本文化の独 […]

『機』2011年10月号:誰がどのように除染するのか 山田國廣

前号   次号 深刻な汚染から逃れるには  福島第一原発の事故によって大量の放射能が福島県だけでなく、周辺の地域にばらまかれた。福島市、郡山市などのように三〇万人を超える大都市がこれほど高いレベルの放射線にさらされたのは […]

『機』2011年10月号

目次 前号   次号 『環』47号〈特集・原発と放射能除染〉 現代文明の危機――3・11以後 A・ベルク+中村桂子+服部英二 『環』47号〈特集・原発と放射能除染〉 ストレステスト実施の動きをめぐって 井野博満 『環』4 […]

『機』2011年9月号:アラブ革命はなぜ起きたか 石崎晴己

前号   次号 仏メディアのイスラーム恐怖症  昨二〇一〇年一二月に失業中の青年が焼身自殺を図って死亡したことに端を発するチュニジアの反政府民衆蜂起は、二三年間強権政治を続けたベンアリ大統領の退陣・国外逃亡を一月足らずの […]

『機』2011年9月号

目次 前号   次号 “越境文学”の新境地を拓いたハイチ出身のケベック作家ラフェリエール氏来日 『帰還の謎』と『ハイチ震災日記』――現代フランス文学最高のメディシス賞受賞―― ハイチ出身のカナダ・ケベックの人気作家は、親 […]

『機』2011年9月号:日本の味わい ダニー・ラフェリエール

前号   次号 夢の中の日本  私の作品が日本語に翻訳され、日本人に、それもまさに日本において読まれるというのは、にわかには信じがたいことである。日本は私の夢の中にあまりに長いあいだ存在しつづけたために、いっときなど、そ […]

『機』2011年9月号:『帰還の謎』について 小倉和子

前号   次号 ふたつの「帰還」  本書『帰還の謎』は、二三歳のときにモントリオールに移住したラフェリエールが、三十三年ぶりにハイチに一時帰国した折に書いたという設定の自伝的小説である。その一時帰国には主にふたつの目的が […]

『機』2011年9月号:『ハイチ震災日記』 立花英裕

前号   次号 新しい時代を告げるカタストロフィー  日本でも連日報道されたので覚えている読者も多いにちがいないが、二〇一〇年一月一二日、ハイチは大地震に見舞われ、首都ポルトープランスが壊滅的な被害を蒙った。震災による死 […]