前号 次号 ●明治期の国家形成を地方経営と首都計画の2つの視点から書き下ろした名著。 地方をどうするのか 御厨 戦後金科玉条としてきた平等主義が行きつくところまで行きついて、タテマエでは自治体は平等だと言わざるを得な […]
PR誌『機』記事
前号 次号 ●妻愛子の視点から、愛子と蘆花の関係を描くノンフィクション。 蘆花の妻、愛子 原田愛子(1874-1947)が生まれたのは[熊本の]県北、海遠い山間の盆地菊池。徳冨蘆花(1868-1927)が生まれたの […]
前号 次号 安岡章太郎のしたたかさ 本コレクションは編年体で編まれている。編年体とは、いってみれば、歴史を1年ごとに輪切りにすることだ。輪切りにされた断面は、あたりまえのことだが、通史的展望にはおさまらない実に多様 […]
前号 次号 ●われわれの日常を浸食する便利で空虚なことば プラスチックのように思いのままに姿を変え、人工的で、空虚なことば、それは資本主義と社会主義の対立をこえて、現代社会の根底から発した言語現象である。現代の支配 […]
目次 前号 次号 いかにわれわれはマルクスの遺産を相続しうるのか? 待望の完訳! マルクスの亡霊たち ジャック・デリダ われわれの日常を侵食する便利で空虚なことば プラスチック・ワードの蔓延 糟谷啓介 地中海と大西洋 […]
前号 次号 ●自然界に多様に存在する性のあり方から歴史を捉え直す 媒介の質を担いうるもの 中間性あるいはグレイ・ゾーンを内部に持つ生命体の性別のなかで、媒介の質を担いうるものは、〈愛〉のみであろう。 平凡で陳腐で […]
前号 次号 平林たい子「終戦日記」 1945年8月15日は晴天でした。私は勤労動員の中学生で、大崎明電舎の屋上に整列して玉音ラジオ放送を聴いた。足許に、正午のみじかい影があった。以後、ずうっと晴天つづきだった気がし […]
前号 次号 天草をどう考えればよいか 島原の原城といえば、私にとってはただならぬところである。 年寄り、女子供を含めた三万もの一揆勢が原の古城に立てこもり、幕府軍十二万を迎え討って全滅した。幕府は、女子供といえど […]
前号 次号 ●いかにわれわれはマルクスの遺産を相続しうるのか? 待望の完訳! 『マルクスの亡霊たち』 『マルクスの亡霊たち』というタイトルを提案する際に、わたしは当初、今日の言説を支配する当のものを組織すると思われ […]
目次 前号 次号 近代日本を代表する詩人にして経済学者、河上肇の全遺墨を初集成! 河上肇の遺墨 一海知義 朝鮮半島と日本の間で、 今なお「自分」を探し続ける詩人。 草の上の舞踏 森崎和江 「戦後文学」を問い直す、 画 […]
前号 次号 ●近代日本を代表する詩人にして経済学者、河上肇の全遺墨を初集成! 「琴棋書画」 「琴棋書画」という言葉がある。 過去の中国では、7絃の琴を弾じ、囲碁を楽しみ、書を書き、画を描くという4つの事は、文人と […]
前号 次号 ●朝鮮半島と日本の間で、 今なお「自分」を探し続ける詩人。 とおいとおい過去のこと 夕ぐれの散歩道 ちいさなわたしはポプラの木に抱きついて 頬をよせ 目をつむっておりました 水が流れているので […]
前号 次号 一国主義に閉ざされた文学 1948年、GHQによるメディア検閲は、事前検閲からほぼ事後検閲へと移行し、検閲の方針も転換しつつあった。 1945年9月より開始したGHQによる検閲の流れは、棒ゲラに組んだ […]
前号 次号 ●ノーベル文学賞受賞作家、待望の最新作『イスタンブール』刊行 イスタンブールの憂愁(ヒュズン) 家族についてのトルストイによる有名な見解を言い換えるなら、幸福な都市はどれもよく似通っているが、憂鬱な都市 […]
前号 次号 ●その思いの結晶、 とりわけ心に響く珠玉の言葉を精選。 いま生きて歩いているこの苦しい道以外に、花道なんてあるはずがない。 「よりよき方向へ、至ろうと努力する道は、みんな花道だといえるであろう。脚光を浴 […]