『機』2010年9月号:ミシュレの文学性 大野一道

前号   次号 「偏った歴史」  ミシュレの歴史の魅力は何といってもその文学性にある。それが最も感じられる作品の一つが本書(『フランス史III』)『十六世紀――ルネサンス』であろう。それゆえここでは彼のルネサンス史の特色 […]

『機』2010年9月号:レッスンする人 竹内敏晴

前号   次号 「目的」を疑いながら生きること  武術家にしても、目的を持っている武術家、つまり、何としても勝ちたいと考える人のことですが、そういうタイプの武術家が重用される社会というのはあるだろうし、むしろそれが社会と […]

『機』2010年9月号:思い起こせば三十年 今野哲男

前号   次号 茫洋として逃げ込んだ先  竹内演劇研究所に入ったのは一九七八年三月のことだった。役者やスタッフになろうとしたのではない。『ことばが劈ひらかれるとき』(思想の科学社/ちくま文庫)が出たばかりの竹内さんのとこ […]

『機』2010年9月号:二つの華麗な才能 瀬戸内寂聴

前号   次号  西川千麗は日舞の名手としての豊かな才能に恵まれているばかりでなく、演出家としても華麗な才能を併せ持っている幸せな人である。早くから因襲の壁の厚い日舞の世界の中で、一匹狼的な存在として一人わが道を行くとい […]

『機』2010年9月号:阿留辺幾夜宇和 河合隼雄

前号   次号  西川千麗さんの創作舞踊「阿留辺幾夜宇和」を見たときの深い感動は、今も忘れることができない。  この踊りが生まれる基となった書物『明恵・夢を生きる』の著者として、名僧明恵の清々しく、且つ、雄々しく生きる姿 […]

『機』2010年8月号

目次 前号   次号 長崎・広島・沖縄を描いた新作能「戦争三部作」とは? 「戦争三部作」にかかわって 清水寛二 ノーベル賞作家O・パムクの初のベストセラー作品 ダンテの「新生」を連想させる作品 安達智英子 江戸後期、新し […]

『機』2010年7月号:“生きものらしさ”とは何か 大沢文夫

前号   次号  (前略)さて、自発性というのは自分でやるのだから、別に仲間とも関係なしに自分自身で勝手にやるのかと思ったら、そうでもなくて、仲間がいるかいないかでえらい違うんです。面白いことに、ゾウリムシは仲間がいない […]

『機』2010年7月号:松岡洋右から蘇峰への手紙 高野信篤

前号   次号  二〇〇六年夏、徳富蘇峰記念館にて、松岡洋右が「日米決戦」開戦直後に徳富蘇峰に宛てて送った書簡が発見された。満鉄総裁、国際連盟脱退時の全権代表、外相などを歴任し、三国同盟や日ソ中立条約の締結を実現した松岡 […]