2018年08月30日

雑誌『兜太 TOTA』 vol.1 〈特集〉一九一九 私が俳句

8/30 新文化

 藤原書店は9月25日、雑誌「兜太 Tota」を創刊する。
 国内にとどまらず、「表現の自由」と「平和」を訴え続け、世界的に知れわたった現代俳句作家・金子兜太氏。2月20日、98歳で他界したが、その思想や日常の様子を、年2回刊行の雑誌にして描写していく。
 創刊にあたって俳人の黒田杏子氏と筑紫磐井氏が編集主幹、編集長を努め、7人の編集委員が編集作業を進める。藤原書店の藤原良雄社長も編集委員の一人に名を連ねた。
 8月24日、東京・新宿区にある藤原書店の催合庵で編集に携わる7人が会見を行い、金子氏の魅力を語り、マスコミに雑誌「兜太 Tota」の概要を伝えた。
 藤原社長は、金子氏を同誌の名誉顧問とする人事を発表。堅苦しい論文だけでなく、その人柄や生活ぶり、生き様を紹介する内容にしたいと話した。俳句界を超越した広がりをもって、金子氏の思想を雑誌で継承していく。
 A5判並製、本体予価1200円。