2018年08月18日

評伝 横井小楠 未来を紡ぐ人 1809-1869

8/18日本経済新聞

 「今までに恐ろしいものを二人みた」(江戸無血開城の立役者、勝海舟)。その一人が幕末の思想家・横井小楠である。スケールの大きさは現代に通じる国の理想像を、150年前に示した点にある。西洋諸国は富国強兵のはてに悲惨な戦争を起こし続けると予言。日本は轍を踏まずに、「世界の世話焼き」となって、世界平和につくすよう説いた。影響力、発信力だけでなく、海外情報の集め方にも、興味がわいてくる。