5/3『毎日新聞』書評欄に渡辺利夫著『大いなるナショナリスト 福澤諭吉』の書評が掲載されました。評者は松原隆一郎さん。どうもありがとうございます!
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著者が文明化と富国強兵を主導した大久保利通や岩倉具視の専制は武士階級を無常に切り捨て、日本は後にみずから帝国主義者の側に立つことになった。進歩には新機軸のみならず、古き良き慣行、排除される側への共感が求められる。福澤は過去世代との連帯を訴えたがゆえに「大いなるナショナリスト」であった。本書は福澤の透徹した視線が現代にも及ぶと示唆している。
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