2025年04月12日

4/12『毎日新聞』に新保祐司『美か義か』の書評掲載!

4/12『毎日新聞』書評欄に新保祐司著『美か義か 日本人の再興』の書評が掲載されました。評者は村上陽一郎さん。どうもありがとうございます!
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著者は、本書の冒頭、“私は、令和の改元に際して、日本が「美の国」から「義の国」になることを願った”と宣言する。本書全体を貫く精神は、この一文で充分に伝わる。著者に「美か義か」という二つの価値の選択を気づかせたきっかけは、内村鑑三の言葉だったという。内村は、ある講演のなか、『源氏物語』に代表される文学の伝統の持つ「女々しさ」(この言葉は現在禁忌だが、内村の使う言葉はもっと激しい)を弾劾し、あのような文学は「根コソギに絶やしたい」として、価値の選択としての「義」を求めようとする。
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