2020年12月24日

12月の後藤新平関連情報

新型コロナウイルスに明け暮れた本年も間もなく終わろうとしています。新型コロナウイルスの感染拡大についてはまだまだ予断を許さぬ状況が続いていますが、このコロナ禍を奇禍として、後藤新平への関心や知名度が次第に高まりつつあることが実感されます。

ここでは、この12月に入ってから報じられた、後藤新平関連情報を紹介させて頂きます。

▶12/1、『まんが岩手人物シリーズ 後藤新平』(岩手日報社)の復刻改訂版刊行。同書の初版は1989年に刊行されたものですが、31年ぶりに復刻改訂版が刊行されました。

▶12/2インターネットサイト[JBpress]「「興味本位」の大麻取締りに後藤新平の手法を生かせ」

▶12/5インターネットサイト[フォーカス台湾]「高雄市鼓山区と富山県氷見市が友好協定 明治時代からの縁を未来へ/台湾」。実業家、浅野総一郎と台湾とのつながりを機縁とした都市友好協定の報道です。後藤と浅野との関係については、小社で刊行している『後藤新平と五人の実業家――渋沢栄一・益田孝・安田善次郎・大倉喜八郎・浅野総一郎』をご参照ください。台湾では民政長官を務めた、後藤新平と実業家たちとのつながりにフォーカスした、異色の歴史が語られています。

▶12/10、『岩手日報』「声で届ける岩手・奥州の観光情報 地元団体、障害者向けにCD」

▶12/13、『河北新報』「デスク日誌」。125年前に後藤新平が実施した日清戦争後の検疫事業について言及しています。

▶12/18、岩手県「【偉人局第3話】岩手県が俳優 村上弘明さん主演の動画・ポスターを制作」。岩手県は、県出身の俳優、村上弘明さんを起用して後藤新平を演じてもらった動画とPRポスターを制作しています。動画は、現在に蘇った後藤新平が、現在の岩手県を旅する、といった内容になっています。動画は、12月18日(金)から、岩手県特設サイト「いわてとあなたが、つながるページ」YouTube「岩手県公式動画チャンネル」で公開されています。また、ポスターは12月18日(金)から来年1月7日(木)までの間、都営地下鉄全線で中吊りされるようです。

▶12/20、インターネットサイト[マイベストプロ青森]。弁理士の鈴木壯兵衞氏(そうべえ国際特許事務所)が同サイトの連載記事(71回目)で「非科学的コロナ対策に騙されるな:なぜ我が国の政治家や地方自治体の長の多くは、科学的且つ論理的な思考ができないのか」と題して後藤新平に言及しています。

▶12/22、『中日新聞』「「後藤新平の書」民家に 多治見高生が調査で訪問」

▶12/23、『産経新聞』「台湾日本人物語 統治時代の真実(連載第20回)――革新的な総合研究所」。今回、後藤新平は、前回の連載で取り上げられた曽田長宗が在籍した熱帯医学研究所の前身である台湾総督府中央研究所の設立者として登場します。