2019年11月15日

訃報:名著『プーチン』三部作の著者、木村汎先生が亡くなられました

小社からプーチン三部作等の著書を刊行されている、ロシア研究家で北海道大名誉教授の木村汎(きむら・ひろし)先生が、11月14日、くも膜下出血のため、兵庫県西宮市の病院で亡くなられました。83歳でした。お通夜は11月16日の午後7時から、ご葬儀・告別式は11月17日午前11時から、いずれも西宮市城ケ堀町1の40、公益社西宮山手会館で行われます。喪主は妻の典子(のりこ)様です。

謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

先生は、1936年、朝鮮・京城(現ソウル)の生まれ。京都大学法学部卒。米コロンビア大学Ph.D.取得。北海道大学スラブ研究センター教授、国際日本文化研究センター教授、拓殖大学海外事情研究所教授を経て、北海道大学および国際日本文化研究センター名誉教授となられました。専攻はソ連/ロシア研究。2016年に、第32回正論大賞受賞されています。主な著書として、『ソ連式交渉術』(講談社)、『総決算 ゴルバチョフ外交』(弘文堂)、『ボリス・エリツィン』(丸善ライブラリー)、『プーチン主義とは何か』(角川oneテーマ21)、『遠い隣国』(世界思想社)、『新版 日露国境交渉史』(角川選書)、『プーチンのエネルギー戦略』(北星堂)、『現代ロシア国家論――プーチン型外交』(中央公論叢書)、『メドベージェフvsプーチン――ロシアの近代化は可能か』『プーチン――人間的考察』『プーチン――内政的考察』『プーチン――外交的考察』(藤原書店)、『プーチンとロシア人』(産経新聞出版)など多数ありますが、本年6月、小社から刊行された『対ロ交渉学――歴史・比較・展望』が遺著となってしまいました。

なお、小社で刊行させて頂いた先生のご著書には以下があります。