首都圏はまだ緊急事態宣言下にありますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
今月末、小社では後藤新平の遺言ともいえる『政治の倫理化』を現代語訳でお届けする予定ですが、ここでは、今年に入って報じられた後藤新平関連のニュースをまとめてご紹介申し上げます。
◆まずは、正月早々の1月1日、経済産業⼤⾂、梶⼭弘志氏が、「年頭所感」で後藤新平に触れています。「100年後を⽣きている私たちもいま、⽬の前の困難を乗り越えるため、後藤⽒のようなビジョンと、実⾏に向けた強い意志を持つべきではないだろうかと思います。」と語られています。
◆次に、1月12日の『産経新聞』の「オピニオン」で渡辺利夫氏が「コロナ禍の中の『国家衛生原理』」と題して後藤新平を論じられています。渡辺氏は、本年の1月7日にも、中公選書で『後藤新平の台湾――人類もまた生物の一つなり』を上梓されており、後藤新平への並々ならぬ関心が窺えます。『産経新聞』では、この渡辺氏の記事をフォローするように、1月21日の「産経抄」で後藤新平の検疫事業について言及しています。
◆続いては後藤新平のお膝元、奥州市の後藤新平記念館で1月15日から「黒衣(くろご)に徹した姉と弟」と題して、後藤の姉初勢と弟彦七に関連した企画展が実施されていることを『岩手日日』が1月16日に報じています。同展示は、3月14日までの開催となっています。
◆1月29日、既にWebでは読めなくなってしまったようですが、BSフジLIVE「プライムニュース」1⽉26⽇放送の記事が、「「もはや先進的とはいえない」「後藤新平が草葉の陰で泣いている」…コロナ対策で中国・台湾から学ぶべきこと」と題して報じられていました。
◆2月10日、NHKの「アスリート×ことば」が、昨年亡くなられた野球指導者、野村克也氏が、後藤新平のことば「財を遺すは下、仕事を遺すは中、人を遺すを上とする」をとても大切にしていたことを記事にしています。
◆2月12日、Yahoo!ニュースのThe Pageが、「小池都知事が定例会見2月12日(全文1)渋沢栄一・後藤新平の精神を受け継ぐ」として、その会見記事の全文を報じています。
◆2月26日、Net IB Newsが、一般財団法人 台湾協会台湾連絡事務所長 山本幸男氏のインタビュー記事、「コロナ禍で台湾が世界への協力をアピール!~Taiwan Can Help, Taiwan is helping.(1)」を掲載していますが、「日本ではなぜ、水際対策や隔離の徹底が行われなかったのか」と、後藤新平に言及し、台湾人が不思議に思っている、と報告しています。
◆2月27日、『読売新聞』の広島版が、その後藤の検疫事業の舞台となった似島の今を伝える「軍都支えた似島 知って」という記事を報道しています。
藤原書店では、今後も後藤新平にこだわり、書籍という形で後藤新平の思想を、一人でも多くの皆さまにお届けできればと考えています。