2019年05月27日

国際シンポジウム 越境する言葉 ―詩人金時鐘さんの生誕90年と渡日70年を記念して

http://www.onc.osaka-u.ac.jp/others/map/index.php

申込等:事前に tcsi@let.osaka-u.ac.jp まで参加希望者のお名前をお知らせください。先着順で受け付け,定員(150名)に達し次第,受付を終了させていただきます。

日 時:2019616日(日)14時~17時 1330分開場,参加無料

会 場:大阪大学中之島センター 佐治敬三メモリアルホール ※要事前申込

主 催:大阪大学大学院文学研究科越境文化研究イニシアティヴ

後 援:大阪文学学校,藤原書店

《プログラム》

  • 基調講演「金時鐘さんがみつめてきたもの」鵜飼哲さん(一橋大学特任教授)
  • パネル・セッション「越境する言葉―金時鐘を読む―」 発言者 丁章さん(詩人)/宮沢剛さん(二松学舎大学非常勤講師)/ Catherine Ryuさん(ミシガン州立大学准教授)
  • 浄瑠璃による『猪飼野詩集』 渡部八太夫さん
  • 金時鐘さんによる朗読とスピーチ

2018年に『金時鐘コレクション』全12巻(藤原書店)の刊行が始まった詩人金時鐘さんは,現在日本語で詩作している詩人を代表する存在の一人であるといえます。1929年に釜山で生まれ,済州島で育った金時鐘さんが,朝鮮半島が分断される政治的激動のなかで日本に渡航されたのは,1949年のことでした。今年は,金時鐘さんの生誕90年,渡日70年にあたります。この節目の年に,70年にわたる金時鐘さんの詩業を振り返り,より多面的にその達成を受け止める文脈を構築すべく,国際シンポジウムを企画いたしました。植民地支配下で強いられているとも気づかぬまま身につけた日本語。解放後の政治的激動のなかで日本への越境を余儀なくされそこで日本語により詩作することになるという逆説。そのような矛盾や葛藤に向き合いつつ創作してこられた金時鐘さんの詩作品をどう読むのか。さまざまな立場から意見を交換するとともに,ご本人にもご発言いただくことで,議論を深める機会にしたいと思います。奮ってご参加ください。

問い合わせ先:越境文化研究イニシアティヴ代表 宇野田尚哉unoda@let.osaka-u.ac.jp