宇梶静江さんは、今年89歳になりますが、まだまだ元気です。
これまでの彼女の来し方については、2年前、小社で刊行した著書『大地よ!――アイヌの母神、宇梶静江自伝』に詳細に記されていますが、昨年彼女は北海道の白老に移住し、現在その地で「アイヌ学」を立ち上げる活動を行っています。
自ら「アイヌ」を問い続け、アイヌとして生きてきた彼女が、その生涯をかけて問うてきた問いを「アイヌ学」という形でこの地上に残そうとしているのです。
もちろん、彼女は学者ではありません。けれども、彼女は考え続け、問い続けてきたのです。
「アイヌ」とは何か? 「アイヌとして生きる」とはどういうことか? と。
宇梶静江は、今も、考える人――考えるアイヌを実践し続けているのです。
その宇梶静江さんの現状については、一般社団法人 アイヌ力(ヂカラ)のホームページ
をご参照ください。