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声の文化と文字の文化

商品の詳細

声の文化と文字の文化

  • W-J・オング
  • 桜井直文・林正寛・糟谷啓介訳
  • 四六上製 408ページ
    ISBN-13: 9784938661366
    刊行日: 1991/10
  • 定価: 4,428円

メディア論の古典

声の文化から、文字文化―印刷文化―電子的コミュニケーション文化を捉え返す初の試み。あの「文学部唯野教授」や、マクルーハンにも多大な影響を与えた名著。「書く技術」は、人間の思考と社会構造をどのように変えるのかを魅力的に呈示する。

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目次

日本語版への序文
序 文

第1章 声としてのことば

文字に慣れた精神と声の文化に根ざしたその過去
「口承文学」 というおかしな言いかた

第2章 近代における一次的な声の文化の発見

口頭伝承への初期の注目
ホメロス問題
ミルマン・パリーの発見
その後の関連研究

第3章 声の文化の心理的力学

力と活動としての音声ことば
知っているというのは、 思い出せるということ ――記憶術ときまり文句
声の文化にもとづく思考と表現のさらなる特徴
(1) 累加的であり、 従属的ではない
(2) 累積的であり、 分析的ではない
(3) 冗長ないし 「多弁的」
(4) 保守的ないし伝統主義的
(5) 人間的な生活世界への密着
(6) 闘技的なトーン
(7) 感情移入的あるいは参加的であり、 客観的に距離をとるのではない
(8) 恒常性維持的
(9) 状況依存的であって、 抽象的でない
声の文化に特有な記憶形成
ことばに支えられた生活様式
英雄的で 「重い」 人物像と奇怪なすがたの認識的役割
音の内部性
声としてのことば、 共同体、 聖なるもの
ことばは記号ではない

第4章 書くことは意識の構造を変える

それだけで独立した話しという新しい世界
プラトン、 書くこと、 コンピューター
書くことは技術である
「書かれたもの」 ないし 「スクリプト」 とはなにか
書かれたもの 〔スクリプト〕 は多いが、 アルファベットはただ一つ
文字文化のはじまり
記憶から書かれた記録へ
テクスト的なものの力学
〔コンテクストからの〕 へだたり、 ことばの正確さ、 文字言語、 大量の語彙
書くことと声の文化の相互作用 (1) ――レトリックと場所
書くことと声の文化の相互作用 (2) ――学術言語
声の文化の根強さ

第5章 印刷、 空間、 閉じられたテクスト

聴覚の優位から視覚の優位へ
空間と意味
(1) 索引
(2) 本の内容とレッテル
(3) 意味を運ぶ版面
(4) 活字のつくりだす空間
印刷のいっそう広汎な影響
印刷と閉じられたテクスト ――テクスト間の相互影響
活字以後 ――エレクトロニクス

第6章 声の文化に特有な記憶、 話のすじ、 登場人物の性格

話のすじが基本
物語と声の文化
声の文化に特有な記憶と話のすじ
閉じられたプロット ――旅の物語から探偵小説へ
「立体的な」 登場人物、 書くこと、 印刷

第7章 いくつかの定理 〔応用〕

文学史
ニュー・クリティシズムとフォルマリズム
構造主義
テクスト主義者とディコンストラクション主義者
言語行為説と読者反応説
社会科学・哲学・聖書研究
声の文化・書くこと・人間であること
「メディア」 対人間的なコミュニケーション
内面への転回 ――意識とテクスト

訳者あとがき
事項・固有名・書名索引
参考文献