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教育

百歳の遺言
いのちから「教育」を考える

商品の詳細

百歳の遺言

  • 大田 堯・中村 桂子
  • B6変上製 144ページ
    ISBN-13: 9784865781670
    刊行日: 2018/03
  • 定価: 1,620円

「生きる」ことは「学ぶ」こと

生命(いのち)の視点から教育を考えてきた大田堯さんと、40億年の生きものの歴史から、生命・人間・自然の大切さを学びとってきた中村桂子さん。教育が「上から下へ教えさとす」ことから「自発的な学びを助ける」ことへ、「ひとづくり」ではなく「ひとなる」を目指すことに希望を託す。
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■ お詫びと訂正 ■
本書『百歳の遺言』におきまして訂正がございました。著者ならびに読者の皆様にお詫び申し上げますと共に、謹んで訂正させていただきます。
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目次


 まえがき  大田 堯

Ⅰ〈対談〉いのちから「教育」を考える
 「当たり前」というキーワード
 遊びと学びは一体
 上から目線の「教育」
 学習権の確立を
 科学を過信しない
 人は「なる」もの、「つくる」ものではない
 生きることは、情報の処理
 動物は遊びから学ぶ
 「させる」社会から「する」社会へ
 同じで違うが、生きものの面白さ
 ともに学ぶ

Ⅱ 対談を終えて(往復書簡)
 中村桂子さんへ 「その気になる」ということ  大田 堯

 大田堯先生へ 「ひとなる」を基本に  中村桂子

〈附〉私の憲法と学習権  大田 堯

 あとがき  中村桂子

関連情報

【大田】 胃は消化という代謝を、肺は呼吸という代謝をやっていますよね。脳は、情報の代謝をしているのではないだろうかと、僕は考えているんです。情報を感じる、知る、そして代謝をするということから、子どもの生ははじまるのでは、と思っているんですが。

【中村】 生きものは常に周りの環境をよく知ってそれに合った生き方をしていかなければなりません。地球上に生物が誕生したと同時に情報が生まれました。まず遺伝情報です。最初は脳はありませんから、脳だけではなくて、体全体が情報を処理しているのです。生きていくということは、情報を処理することとも言えます。


【著者紹介】
大田 堯(おおた・たかし)
1918年広島県生まれ。教育研究者(教育史・教育哲学)。東京帝国大学文学部卒業。東京大学教育学部学部長、日本子どもを守る会会長、教育科学研究会委員長、日本教育学会会長、都留文科大学学長、世界教育学会(WAAER)理事などを歴任。現在、東京大学名誉教授、都留文科大学名誉教授、日本子どもを守る会名誉会長、北京大学客座教授。
単著に『教育の探求』(東京大学出版会)、『教育とは何か』『教育とは何かを問い続けて』(岩波新書)、『地域の中で教育を問う』(新評論)、精神科医の山本昌知との対話『ひとなる』(藤原書店)他多数。現在の教育状況を憂えて、2013年から『大田堯自撰集成』(全四巻・補巻一、藤原書店)を刊行。
2011年には、その思索と行動の軌跡を追った映画「かすかな光へ」(監督・森康行)が完成、2018年3月現在全国700カ所以上で自主上映が展開中。

中村桂子(なかむら・けいこ)
1936年東京生まれ。JT生命誌研究館館長。理学博士。東京大学大学院生物化学科修了、江上不二夫(生化学)、渡辺格(分子生物学)らに学ぶ。国立予防衛生研究所をへて、1971年三菱化成生命科学研究所に入り(のち人間・自然研究部長)、日本における「生命科学」創出に関わる。しだいに、生物を分子の機械と捉え、その構造と機能の解明に終始することになった生命科学に疑問を持ち、ゲノムを基本に生きものの歴史と関係を読み解く新しい知「生命誌」を創出。その構想を1993年、JT生命誌研究館として実現、副館長に就任(~2002年3月)、2002年4月より館長に就任し今日に至る。
著書に『生命誌の扉をひらく』『ゲノムが語る生命』(集英社)『生命誌とは何か』(講談社)『科学技術時代の子どもたち』(岩波書店)『自己創出する生命』(ちくま学芸文庫)『いのち愛づる生命誌』(藤原書店)他多数。2015年にはドキュメンタリー映画「水と風と生きものと 中村桂子・生命誌を紡ぐ」(監督・藤原道夫)が完成。今春小社から「中村桂子コレクション」を刊行予定。