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『環――歴史・環境・文明』

ジェイン・ジェイコブズの世界 1916-2006
別冊『環』22

商品の詳細

ジェイン・ジェイコブズの世界 1916-2006

  • 塩沢由典・玉川英則・中村仁・細谷祐二・宮崎洋司・山本俊哉=編
  • 菊大並製 352ページ
    ISBN-13: 9784865780741
    刊行日: 2016/05
  • 定価: 3,888円

「都市思想の変革者」の全体像に多角的視点から迫る!

人口減少による社会再編に直面する今、都市とコミュニティの活性化と発展の原理を明らかにしたジェイコブズに何を学ぶか?
都市・コミュニティ・起業を考える上で必読の一冊
★生誕100年・没10年記念出版

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目次

 序

〈座談会〉いまなぜ、ジェイコブズか
  片山善博塩沢由典中村仁平尾昌宏

〈特別寄稿〉
ハーヴァード大学都市デザイン会議におけるジェイン・ジェイコブズ  槇文彦

Ⅰ ジェイコブズを読む
 偶像的な偶像破壊者〔J・ジェイコブズの都市思想と幾つかの争点〕  矢作弘
 逆通読 ジェイン・ジェイコブズ  玉川英則
 建築論からジェイコブズを斜め読みする  五十嵐太郎
 誰も歩き方を知らないまま  管啓次郎
 ジェインズ・ウォークのこと  石川初
 都市の秩序とは〔解読「都市とはどういう種類の問題か」〕  中村仁
 ジェイン・ジェイコブズとの対話  大西隆
 都市とイノベーション〔『都市の経済』にみる中小企業の可能性〕  細谷祐二
 ケベック独立運動とジェイコブズ都市経済論
  〔『分離主義の問題』を読む〕  荒木隆人
 はじまりのジェイコブズ〔『市場の倫理 統治の倫理』を読む〕  平尾昌宏
 『経済の本質』になにを読み取るか  塩沢由典

Ⅱ 都市空間とコミュニティ
 アドボカシィ・プランニングとしてのジェイコブズ都市計画論  宮崎洋司
 ヒューマンスケールなまちづくりの原点  鈴木俊治
 都市デザインの世界にみるジェイコブズの功績
  〔未だ異端扱いの日本の都市計画事情を憂う〕  中野恒明
 モクミツから学んだこと  佐藤滋
 地域に根付いた知の共有  窪田亜矢
 笑顔から始まる都市再生  山崎亮
 社会的共通資本としての都市  宇沢弘文(解題=間宮陽介)
 『アメリカ大都市の死と生』が日本の防災と防犯に与えた影響  山本俊哉
 ジェイコブズ都市論の革新性  間宮陽介
 都市社会学から見たジェイン・ジェイコブズ  松本康
 ジェイコブズの倫理学と都市論の結合
  〔ウォルツァーの理論を通して〕  吉永明弘

Ⅲ 都市のイノベーション、そして国家
 ジェイコブズと創造都市論  佐々木雅幸
 ジェイン・ジェイコブズから何を学ぶか
  〔地域経済とイノベーションの視点から〕  吉川智教
 ジェイン・ジェイコブズに繋がる飯田市の市政経営  牧野光朗
 ジェイン・ジェイコブズの衝撃  松島克守
 ジェイン・ジェイコブズと中国の都市化  岡本信広

Ⅳ ジェイコブズの先へ
 『アメリカ大都市の死と生』的価値観と「その後」の都市  内田奈芳美
 ジェイコブズのメッセージ  アサダワタル
 〈都市=生態系〉をありのまま受け止めて、今どう行動すべきか  岡部明子
 『ジェイコブズ対モーゼス』を翻訳して  渡邉泰彦
 ジェイコブズの教訓〔強いアマチュアと専門家の共闘とは〕  山形浩生
 インプロビゼーションの人  中村達也


〈資料〉
ジェイン・ジェイコブズ略年譜(1916-2006)
ジェイン・ジェイコブズ著書一覧

関連情報

ジェイン・ジェイコブズは、生涯を一ジャーナリスト、市民活動家として過ごしたが、多方面におけるその思索は都市計画、経済学、倫理学、環境論などに深い影響を及ぼしている。
処女作『アメリカ大都市の死と生』は、20世紀の都市計画思想を転換させた。『都市の原理』『発展する地域 衰退する地域』は、経済の発展機構を根底から問い直したものであり、構造的な停滞が続く日本に多くの示唆を与えている。また、『市場の倫理 統治の倫理』は、人間社会の根底にある倫理体系の共存と相克を提示している。
このように、都市という場を結節点として、多様な問題意識を喚起する著作を残したジェイコブズであるが、日本においては個々の専門分野において受け入れられていて、その全体像が語られていないばかりか、横のつながりもない状態となっている。
本別冊は、ジェイコブズの全体像を日本の読者に紹介するとともに、人口衰退期という人類の経験したことのない事態に直面する日本を根底から考えなおす機会としたい。
(「序」より)