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トッド 自身を語る

商品の詳細

トッド 自身を語る

  • エマニュエル・トッド
  • 石崎晴己 編訳
  • 四六変上製 224ページ
    ISBN-13: 9784865780482
    刊行日: 2015/11
  • 定価: 2,376円

ソ連の崩壊、アメリカの金融破綻を予言し、世界の行く末を鋭い洞察力で見通す! 今、世界で最も注目されているトッドとは何者か?

国・地域ごとの家族システムの違いや人口動態に着目し、アラブの春、移民・難民問題など数々の歴史的変化を予言してきた歴史人口学者エマニュエル・トッド。その学問的背景や、日本とのかかわりをトッド自身が語る。今世界で最も注目される人物を理解するための最良の一冊。

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目次


〈日本の読者へ〉私を形成したもの――フランス、英米圏、そして日本  エマニュエル・トッド

エマニュエル・トッドとは何者か――学問的来歴と世界の見方 (『家族システムの起源』)

フランス、そして世界で、今何が起きているか (『不均衡という病』)

ソ連崩壊の予言とマルクス (『最後の転落』)

ユーロ危機と「アラブの春」の行方 (『アラブ革命はなぜ起きたか』)

人口動態から見るイスラム諸国の民主化 (『文明の接近』)

〈対談〉東日本大震災の被災地を巡って――復興を支える家族と地域社会  エマニュエル・トッド三神万里子
  対談を終えて  三神万里子

〈補〉トッドの新著『シャルリーとはだれか?』(2015年刊)をめぐって  石崎晴己

 解説  石崎晴己

 エマニュエル・トッド著作一覧
 編訳者あとがき

関連情報

私がますます熟考を促されるものの一つは、私の日本との関係なのである。私は日本語を話さないから、それは逆説的な関係である。私は日本の家族構造の歴史や、いくつかの専門的なことは熟知しているにしても、日本のことをあまり知らない。しかし日本は、私の生活の中で、これまで予想もされなかった位置を占めるようになったのである。どのような位置か、いずれ理解する必要があるだろう。日本は、私にとって一つの思考の極、私の知的拠点の一つになった。
(〈日本の読者へ〉より)


エマニュエル・トッド(Emmanuel Todd)
1951年生。歴史人口学者・家族人類学者。フランス国立人口統計学研究所(INED)に所属。作家のポール・ニザンを祖父に持つ。ケンブリッジ大学にて、家族制度研究の第一人者P・ラスレットの指導で76年に博士論文Seven Peasant communities in pre-industrial Europe(工業化以前のヨーロッパの七つの農民共同体)を提出。同年、『最後の転落――ソ連崩壊のシナリオ』(新版の邦訳13年)で、弱冠25歳にして旧ソ連の崩壊を予言。その後の『第三惑星――家族構造とイデオロギー・システム』『世界の幼少期――家族構造と成長』(99年に2作は『世界の多様性――家族構造と近代性』(邦訳08年)として合本化)において、世界の各地域における「家族構造」と「社会の上部構造(政治・経済・文化)」の連関を鮮やかに示し、続く『新ヨーロッパ大全』(90年、邦訳92、93年)では、対象をヨーロッパに 限定して、さらに精緻な分析を展開、宗教改革以来500年の全く新たなヨーロッパ近現代史を描き出した。「9・11テロ」から1年後、対イラク戦争開始前の02年9月に出版された『帝国以後――アメリカ・システムの崩壊』(邦訳03年)ではアメリカの金融破綻を予言し、28カ国以上で翻訳され、世界的ベストセラーとなった。
その他の著書として、『移民の運命――同化か隔離か』(94年、邦訳99年)、『経済幻想』(98年、邦訳99年)、『文明の接近――「イスラームvs西洋」の虚構』(クルバージュとの共著、07年、邦訳08年)、『デモクラシー以後――協調的「保護主義」の提唱』(08年、邦訳09年)、『アラブ革命はなぜ起きたか――デモグラフィーとデモクラシー』(11年、邦訳11年)『不均衡という病――フランスの変容1980-2010』(ル=ブラーズとの共著、13年、邦訳14年)(邦訳はいずれも藤原書店刊)。
2011年、ライフワークともいうべき『家族システムの起源』が刊行されて反響を呼んだ(2016年春邦訳刊行予定)。

【編訳者】
石崎晴己(いしざき・はるみ)
1940年生まれ。青山学院大学名誉教授。1969年早稲田大学大学院博士課程単位取得退学。専攻フランス文学・思想。 訳書に、ボスケッティ『知識人の覇権』(新評論、1987)、ブルデュー『構造と実践』(1991)『ホモ・アカデミクス』(共訳、1997)、トッド『新ヨーロッパ大全ⅠⅡ』(Ⅱ共訳、1992-1993)『移民の運命』(共訳、1999)『帝国以後』(2003)『文明の接近』(2008)『デモクラシー以後』(2009)『アラブ革命はなぜ起きたか』(2011)『最後の転落』(2013)『不均衡という病』(2014)、レヴィ『サルトルの世紀』(監訳、2005)、コーエン=ソラル『サルトル伝(上・下)』(2015)、カレール=ダンコース『レーニンとは何だったか』(共訳、2006)他多数。
編著書に、『世界像革命』(以上すべて藤原書店、2001)他多数。