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現代中国の見方
岡田英弘著作集(全8巻) 第5巻

商品の詳細

現代中国の見方

  • 岡田英弘
  • 四六上製布クロス装 592ページ
    ISBN-13: 9784894349865
    刊行日: 2014/10
  • 定価: 5,292円

40年前に中国の真実を見抜く!

領土問題、歴史認識をはじめ軋轢の高まる日中関係をどう理解すればいいか?
文化大革命、毛沢東・林彪・鄧小平ら権力者の実像をつぶさに描きながら、中華人民共和国の真実を鮮やかに看破した碩学の決定版!
[月報]マーク・エリオット/岡田茂弘/古田博司/田中英道

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目次


 はじめに

第Ⅰ部 現代中国はいかに形づくられたか
 現代中国の誕生と日本
 中国における少数民族

第Ⅱ部 中国人とは何者か
 中国人の意識構造
 中国人の行動原理

第Ⅲ部 時局を読み解く
 1972年 「林彪事件」とは何だったのか/なぜ中国は日本と国交を結びたがるのか
 1974年 「孔子批判」のこの一年――中国では一種の決戦が迫っている
 1975年 毛・周体制の終焉――第四期全国人民代表大会の分析
 1976年 周恩来死後の中国
 1977年 「四人組」失脚劇の真相――逆説・江青を弁護する
 1978年 鄧小平はなぜ高度経済成長に賭けたか――三菱の中国進出と尖閣列島侵犯事件
 1979年 鄧小平独裁と対台湾、対ベトナム――鄧小平の中国が目指すもの
 1981年 中国は日本化の道を突き進む
 1982年 趙紫陽首相来日の意義――「朝貢国」の地位を受け入れた中国/
     教科書問題の核心はどこにあるのか/中国党大会と教科書騒動/
     教科書問題が提供してくれた教訓/教科書問題その後
 1983年 日米が振り回される中国の外交政策――「実を捨てて名をとる」中国人たち/
     シュルツ国務長官訪中の意味/ハイジャック事件を利用した中国の韓国接近
 1984年 中国が日本に朝貢する時代
 1989年 ヨーロッパから見た天安門事件
 1990年 日中関係と日ソ関係を再考する

第Ⅳ部 現代中国の諸相
 1971年 中国人に頭を下げるな
 1974年 アントニオーニの映画『中国』
 1977年 恐妻家としての毛沢東/中国人と「ことば」――『毛沢東語録』引用の裏と表/
     漢字が苦手な中国人/文字の国の悲哀――漢字は中国語ではない
 1978~79年 アメリカ人と中国人/たかがアジア大会……/壁新聞のジョーク
 1979年 なぜ中国人はロシア人を嫌いか――対立の文化史的考察
 1980年 「中国病」の研究――「四つの現代化」はなぜ失敗するのか
 1981年 「病める中国」探訪記――建国以来三十年いったい何をしてきたのか/
     中国人はアメリカ人が嫌い
 1982年 歴史は繰り返すか――在日中国人留学生の革新運動
 1983年 社会主義国家の特権階級

第Ⅴ部 発言集
 中国人とは?
 中国の歴史と現在
 中国に未来はあるか


 おわりに
 初出一覧/関連年表(1839-2001)/人名索引/事項索引

関連情報

 1972年10月、日本が現代中国と国交を樹立する直前から私は現代中国についての解説を始めた。まだ文化大革命の余波が続いていた頃である。
 お読みになっていただければ明らかであるが、私は、日本人としてはだれよりも早く林彪事件について真実に近いことを書いた。引き続き、孔子批判の本当の目的、周恩来と鄧小平の関係、毛沢東死後の中国の権力闘争、鄧小平がアメリカと日本との関係を後ろ盾にして権力闘争に勝った次第、中国から見た「日中国交正常化」、「教科書批判」がじつは鄧小平と人民解放軍の権力闘争に使われた中国の内政問題だったこと等々、中国の出版物を継続して読み解くことで、日本人には知られていなかった中国の実情に、私はかなり切り込んでいる。
 実際は中華人民共和国との国交樹立であった「日中国交正常化」当時すでに、私は今の日中関係を予測していた。しかし、40年前には、私の言うことに日本人はほとんどだれも耳を貸さなかった。
(本文より)


岡田英弘(おかだ・ひでひろ)
1931年東京生。歴史学者。中国史、モンゴル史、満洲史、日本古代史と幅広く研究し、全く独自に「世界史」を打ち立てる。東京外国語大学名誉教授。
東京大学文学部東洋史学科卒業。1957年『満文老檔』の共同研究により、史上最年少の26歳で日本学士院賞を受賞。アメリカ、西ドイツに留学後、ワシントン大学客員教授、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授を歴任。
著書に『歴史とはなにか』(文藝春秋)『世界史の誕生』『日本史の誕生』『倭国の時代』(筑摩書房)『チンギス・ハーン』(朝日新聞社)『中国文明の歴史』(講談社)『読む年表 中国の歴史』(ワック)『モンゴル帝国から大清帝国へ』『〈清朝史叢書〉康煕帝の手紙』(藤原書店)他。編著に『清朝とは何か』(藤原書店)他。