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主体としての「からだ」
〈セレクション・竹内敏晴の「からだと思想」〉(全4巻) 第1巻

商品の詳細

主体としての「からだ」

  • 竹内敏晴
  • 〈寄稿〉竹内敏晴の人と仕事1=福田善之
  • 四六変型上製 408ページ
    ISBN-13: 9784894349339
    刊行日: 2013/09
  • 定価: 3,564円

「ことばが失われた」時代に。

真にことばを掴んだ瞬間の鮮烈な経験を記したロングセラー『ことばが劈かれるとき』著者として、 「からだ」から「生きる」ことを考え抜いた稀有の哲学者の精選集!

〈月報〉松本成晴岡嶋正恵小池哲央廣川健一郎

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目次

I ことばが劈かれるとき
 ことばとの出会い/からだとの出会い/
 治癒としてのレッスン/おわりに

II 「私」をつくり、「私」が超えようとしたもの
 ことばとからだに出会うまで――わが敗戦後史

III 演劇人・竹内敏晴
 私の新劇解体史
 「アングラ以前」――あるいは「前期アングラ」として
 演技者は詩人たりうるか
 からだの変容――憑依と仮面
 演劇を壊し、関係をつくる――私のワークショップ考


◎竹内敏晴の人と仕事 1
「竹ちゃん」の予見  福田善之

◎ファインダーから見た竹内敏晴の仕事 1  安海関二

関連情報

……私はなにも言いませんでした。どこか「ひとごとでない」感じが身に迫ってきたからです。その思いは二重でした。
一つは、「これが今、私が生きている現代なんだ」ということ。…傷つけも傷つけられもせぬ、あたりさわりのない、今はやりの話題を交換し合うだけで、あっと気づいてそこから深く考え込むこともない。…これが、現代の情報化社会で要請されている「コミュニケーション」のあり方なのだ。…これは、いわば、取り換えのきく、一般的な「ひとびと」だ。かけがえのない「私」ではない。…
二番目は…私自身の二十歳の姿が、彼と重なったのです。…相手に合わせて話題を見つけることはできる。しかし、そこから自分を表現する「ことば」を見つけ出してくる、からだの底の感じへ手さぐりしようとしても、フタをされている、と。…それは、私が六十年前、敗戦の後、なに一つことばが出なくなった時の体感と、共通しているのではないだろうか。今は「ことばが失われた」、あるいは「失われつつある」時代なのだ、と思ったのです。
(本書より)


竹内敏晴(たけうち・としはる)
1925年,東京生。演出家。東京大学文学部卒。ぶどうの会,代々木小劇場=演劇集団・変身を経て,72年竹内演劇研究所開設(~86年)。79~84年宮城教育大学教授。その後も「からだとことばのレッスン」に基づく演劇創造,人間関係の気づきと変容,障害者療育に取り組みつづける。2009年9月7日死去。 著書に『ことばが劈かれるとき』(思想の科学社,のちちくま文庫)『声が生まれる』(中公新書)『生きることのレッスン』(トランスビュー)『からだ=魂のドラマ』(林竹二との共著)『「出会う」ということ』『レッスンする人――語り下ろし自伝』(以上、藤原書店)など多数。