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文学

花を奉る
石牟礼道子の時空

商品の詳細

花を奉る

  • 藤原書店編集部編
  • 四六上製布クロス装貼函入 624ページ
    ISBN-13: 9784894349230
    刊行日: 2013/06
  • 定価: 7,020円

不知火が生んだ不世出の詩人、作家石牟礼道子を105人が浮き彫りにする!

赤坂憲雄/阿部謹也/池澤夏樹/磯崎新/伊藤比呂美/今福龍太/色川大吉/宇井純/上野朱/梅若六郎/永六輔/大岡信/大倉正之助/緒方正人/笠井賢一/嘉田由紀子/加藤登紀子/金井景子/金刺潤平/鎌田慧/上條恒彦/河合隼雄/河瀨直美/川村湊/金時鐘/桑原史成/小池昌代/河野信子/紅野謙介/櫻間金記/佐野眞一/志村ふくみ/白川静/瀬戸内寂聴/高橋睦郎/髙山文彦/田口ランディ/多田富雄/谷川道雄/筑紫哲也/土本典昭/土屋恵一郎/鶴見和子/鶴見俊輔/羽賀しげ子/原田奈翁雄/原田正純/久野啓介/平田オリザ/ふじたあさや/藤原新也/町田康/松岡正剛/三砂ちづる/水原紫苑/米良美一/安永蕗子/吉増剛造/渡辺京二 ほか

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目次


 花を奉る  石牟礼道子
 魂だけになって  石牟礼道子
 全集完結に寄せて  石牟礼道子

I 石牟礼道子を語る
 同窓石牟礼夫妻  谷川道雄
 教師・石牟礼道子さん  古川直司
 心に残る人  朝長美代子
    *  *  *
 「サークル村」のころ  河野信子
 ぽつり、ぽつりと言葉が湧く  桑原史成
 「越後瞽女口説」からの縁  松永伍一
 最も暗い時季の仲間として  宇井 純
 迎えにきてくれたのは……  上野 朱
    *  *  *
 すべての行文に宿るまなざし  原田奈翁雄
 湯堂のちいさな入り江で  鎌田 慧
 石牟礼道子奇行録  中村 健
 異風な女子  島田真祐
 石牟礼さんのある一面  豊田伸治
 思い出すこと二つ三つ  前山光則
 野呂邦暢さんと石牟礼さんのこと  久野啓介
 石牟礼さんと塩トマト  角田豊子
 「魂入れ式」  鶴見和子
 手 紙  羽賀しげ子
    *  *  *
 形見分け  新井豊美
 顔  金刺潤平
 またお供させて下さい  実川悠太
 水俣・不知火の百年物語  緒方正人
 石牟礼道子さんへのメッセージ  大倉正之助
 ひめやかな言葉  安永蕗子
 小さくて大きな  高橋睦郎
    *  *  *
 人間の行く末について真剣に考えている人たち  加藤タケ子
 想うということ  米満公美子
 ライオンの吼え声  吉田優子
 子狐の記  大津 円

II 石牟礼道子の文学と思想
〈石牟礼道子全集を推す〉
 苦界の奥にさす光  五木寛之
 現代の失楽園の作者  白川 静
 独創的な巫女文学  鶴見和子
 不知火の鎮魂の詩劇  多田富雄
 日本の良心の文学を  瀬戸内寂聴
 世界を多重構造として見る目  大岡 信
 「自然」の言葉を語る人  河合隼雄
 あたたかいやわらかさ  志村ふくみ
 「一堂に会す」歓び  筑紫哲也
 芸術家の本質としての巫女性  金石範
    *  *  *
 そこで生きとおしている人の詩  金時鐘
 天の病む  水原紫苑
 五〇年代サークル誌との共振性  井上洋子
 天地の間   岩岡中正
    *  *  *
 魂のメッセージ  河瀨直美
 桜に寄せて  河瀨直美
 海の底に陽がさして  吉増剛造
 イザイホウのころ  色川大吉
 一九七八年、沖縄でのこと  新川 明
 心洗われる文章  川那部浩哉
    *  *  *
 可憐な作品群――荒ぶれた心 bleakness をこえて  三砂ちづる
 故郷へ、母への想いは永遠に……  米良美一
 世界の根本に立っていた人  小池昌代
 女は末席に  最首 悟
    *  *  *
 なんと豊饒な音韻が!  沢井一恵
 方言という表現  川村 湊
 ことばの力  野田研一
 『石牟礼道子全集』、その地域語の魅力  藤本憲信
    *  *  *
 新たな石牟礼道子像を  渡辺京二
 石牟礼さんへの最初で最後の手紙  荻久保和明
 石牟礼さんの美しい日本語  ふじたあさや
 海の宝子  平田オリザ
 「水俣メモリアル」のこと  磯崎 新
 花あかり  上條恒彦
 原初の調べ  大倉正之助
 形見の声  志村ふくみ
    *  *  *
 「石牟礼道子」という想像力  金井景子
 「悶えてなりと加勢せん」  山形健介
 「もはやない」と「まだない」のあわい  伊藤洋典
 石牟礼道子そして渡辺京二に導かれて  黒田杏子
 不知火みっちん  髙山文彦
    *  *  *
 立ち現われる世界  家中 茂
 異世界へ、異世界から  伊藤比呂美
 猫 嶽  町田 康
 そこの浄化  松岡正剛
    *  *  *
 ひとりで食べてもおいしくない  永 六輔石牟礼道子

III 作品とその周辺
『苦海浄土』
 世界文学の作家としての石牟礼道子  池澤夏樹
 揺るがぬ基準点  池澤夏樹
 水俣病における文学と医学の接点  原田正純
 石牟礼道子さんなかりせば、映画は?  土本典昭
 「近代の毒」を問い続ける石牟礼さん  嘉田由紀子
 「祈り」の時代に――石牟礼道子の世界とわたし  大石芳野
 「苦海浄土」という問い  福元満治
 石牟礼さんの世界とケア  佐藤登美
 石牟礼さんの言葉を借りて(引用)石牟礼さんを語る  司 修
 海への挽歌  桜井国俊
 石牟礼さんとT君のこと  加々美光行
 水俣から、福島の渚へ  赤坂憲雄
 言葉の巫女  加藤登紀子
    *  *  *
『椿の海の記』
 『椿の海の記』の巫女性と普遍性  金石範
 石牟礼道子の歌声。  藤原新也
 不知火はひかり凪  立川昭二
『西南役伝説』
 近代の奈落と救済としての歴史  佐野眞一
 至福の八年  赤藤了勇
 救済としての歴史  阿部謹也
 石牟礼道子管見  鶴見俊輔
『常世の樹』
 蝶と樹々の回帰線  今福龍太
『あやとりの記』
 私たちの間にいる古代人  鶴見俊輔
『おえん遊行』
 聞き書きと私小説のあいだ  赤坂憲雄
『十六夜橋』
 自分の内部に入りこんでしまった物語  志村ふくみ
『水はみどろの宮』
 詩の発生に立ち会う  伊藤比呂美
『天湖』
 不可能を可能にする魂  町田 康
 『天湖』との出会い  ブルース・アレン
『春の城』
 マリア観音様  河瀨直美
『最後の人』
 詩の母系  臼井隆一郎
    *  *  *
新作能 『不知火』
 能を超えた能  多田富雄
 舞いの手が出る――能『不知火』のこと  栗原 彬
 石牟礼道子の能と内海のモラル  土屋恵一郎
 『不知火』、それは猿楽の光  松岡心平
 芸能の根源に立ち帰る――石牟礼作品のための演出ノート  笠井賢一
 新作能『不知火』に想う  梅若六郎
 不知火の海に牽かれて  櫻間金記
 表現という希望  田口ランディ
 秘蹟に立ち会う  紅野謙介
 あの夜、ぼくは水俣の海辺へ加勢に行った  辻 信一
 民主的癒し  ジョナ・サルズ
    *  *  *
〈石牟礼道子全集の舞台裏〉
 石牟礼道子文学との「出会い直し」  能澤壽彦
 はにかみと悶えが近代の闇を照らし出す  鈴木一策
 文学としての映像空間――「石牟礼道子の世界」の映像制作  金大偉
 『石牟礼道子全集』の校正を担当して  高村美佐


  編集後記
  石牟礼道子 略年譜(1927–2013)
  主要著書一覧
  初出一覧
  執筆者紹介

関連情報

花を奉る
春風萠すといえども   われら人類の劫塵いまや累なりて   三界いわん方なく昏し
まなこを沈めてわずかに日々を忍ぶに   なにに誘わるるにや   虚空はるかに   一連の花   まさに咲かんとするを聴く
ひとひらの花弁   彼方に身じろぐを   まぼろしの如くに視れば   常世なる仄明りを   花その懐に抱けり
常世の仄明りとは   あかつきの蓮沼にゆるる蕾のごとくして   世々の悲願をあらわせり   かの一輪を拝受して   寄る辺なき今日の魂に奉らんとす
花や何   ひとそれぞれの   涙のしずくに洗われて咲きいずるなり
花やまた何   亡き人を偲ぶよすがを探さんとするに   声に出せぬ胸底の想いあり   そをとりて花となし   み灯りにせんとや願う
灯らんとして消ゆる言の葉といえども   いずれ冥途の風の中にて   おのおのひとりゆくときの花あかりなるを   この世のえにしといい   無縁ともいう
その境界にありて   ただ夢のごとくなるも   花
かえりみれば   まなうらにあるものたちの御形   かりそめの姿なれども   おろそかならず
ゆえにわれら   この空しきを礼拝す
然して空しとは云わず   現世はいよいよ地獄とやいわん   虚無とやいわん
ただ滅亡の世せまるを待つのみか   ここにおいて   われらなお   地上にひらく   一輪の花の力を念じて合掌す

二〇一一年四月二十日
石牟礼道子


石牟礼道子(いしむれ・みちこ)
1927年、熊本県天草郡に生まれる。作家。
『苦海浄土――わが水俣病』は、文明の病としての水俣病を鎮魂の文学として描き出した作品として絶賛された。第一回大宅壮一賞を与えられたが受賞辞退。1973年マグサイサイ賞受賞。1986年西日本文化賞受賞。1993年『十六夜橋』で紫式部文学賞受賞。2001年度朝日賞受賞。『はにかみの国 石牟礼道子全詩集』で2002年度芸術選奨文部科学大臣賞受賞。
2002年7月、新作能「不知火」が東京で上演、2003年には熊本で、2004年8月には水俣で奉納上演された。
2013年3月、『石牟礼道子全集・不知火』(全17巻・別巻1)(藤原書店、2004年4月~)本巻が完結。
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