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宗教

京都環境学
宗教性とエコロジー  叢書■文化としての「環境日本学」

商品の詳細

京都環境学

  • 早稲田環境塾編
  • 代表=原剛
  • A5並製 192ページ
    ISBN-13: 9784894349087
    刊行日: 2013/03
  • 定価: 2,160円

京都に根差す宗教界の最高権威が、平明に語りかける。 「いのちはめぐる」

東日本大震災以後、潜在・顕在的に拡がる現代文明への不信・不安に対して、求められている思想とは何か。
伝統の地・京都から、大上段の「環境倫理」ではなく、「自然の中の人間」の存在を平明に語りかけると共に、産業社会の極限的な矛盾を経験した「水俣」の人々が到達した「祈り」のことばが現代における宗教性のリアルなありようにかたちを与える。


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目次

はしがき――形あるものを失って  原剛(早稲田環境塾塾長)
序章 早稲田の杜から京都へ――京都概説  丸山弘子(早稲田環境塾講師・国際仏教婦人会役員)

第I部 エコロジーと宗教性
 草木成仏を考える  杉谷義純(大正大学理事長・寛永寺圓珠院住職・天台宗宗機顧問)
妙法院
 宗教における自然  菅原信海(妙法院門跡門主)
鞍馬寺
 共に生かされている命を感じて  信楽香仁(鞍馬寺貫主)
法然院
 日本人の宗教心  梶田真章(法然院貫主)
下鴨神社
 環境と神道――糺の森のもの語る  嵯峨井建(下鴨神社宜)
貴船神社
 神道の教義に内在する環境保護思想  高井和大(貴船神社大宮司)
「因陀羅網」(インドラ網)の歴史と現代への意義  丸山弘子

第II部 水俣から京都へ
水俣、不知火海のほとりから  吉川成美(早稲田環境学研究所講師)
〈インタビュー〉「文明の革命」を待ち望む――「本願」とは何か  緒方正人(漁師)
〈インタビュー〉空しさを、礼拝するわれら  石牟礼道子(作家・詩人)

補 京都から何を学ぶか
ディープエコロジーとしての日本的自然観  嶋田文恵
自然共生と神仏習合に期待する環境世直し  草野洋
現代への翻訳、体系化を  竹内克之

関連情報

■巨大な災害に直面した社会では、元あった姿に復帰しようとする「立て直し・復旧」のエネルギーと、新しい規範に基づいて社会を作り変えていこうと試みる「世直し・復興」の動きとがぶつかり、連動していく。
■この巷にあふれる生産者、消費者のひとりひとりが、立法、司法、行政に携わるひとりひとりが、企業、学問に携わるひとりひとりが、いまこそ自然、人間、文化の三要素からなる「文化としての環境」の構造を事実に即して正確に認識し、問題の解決に向かう心構えを確かに固め、法律、制度を作り、技術を開発し、投資を行い、生活の場での市民活動に向かうときである。事の成否はひとえに、広範な人々の「心構え」の総和の如何にかかっている。社会の心構え、覚悟こそが、成否を決める。法も制度も企業の社会活動も本物であるためには、携わる人間の強固な心構えを基盤としなければならない。
■権力と結び、政争の具、国策とされることなく人の心と正対していた、本来の神、仏、神仏習合の教え、感性。それらの伝統を文化の基層に於いて共有する日本においてこそ、科学と宗教の共存、互敬の可能性を求めて、環境問題と取り組む世直しの心構え、覚悟へのてがかりが潜在しているのではないだろうか。京都1200余年の文化遺産を訪れることによって、このような共通認識が形成されうるであろうことを筆者は予感している。
編者


編者代表
原剛(はら・たけし)
1938年生まれ。早稲田環境塾塾長、早稲田大学名誉教授、同国際部参与、毎日新聞客員編集委員。農業経済学博士。
1993年に国連グローバル500・環境報道賞を受賞。著書に『日本の農業』(岩波書店)、『農から環境を考える』(集英社)、『バイカル湖物語』(東京農大出版部)、『中国は持続可能な社会か』(同友館)、『環境が農を鍛える』(早稲田大学出版部)など多数。
中央環境審議会委員、総理府21地球環境懇談会委員、東京都環境審議会委員、東京都環境科学研究所外部評価委員会委員長、立川市・小金井市環境審議会会長。農政審議会委員、全国環境保全型農業推進会議委員、日本環境ジャーナリストの会会長などを歴任。日本自然保護協会参与、日本野鳥の会評議員、トヨタ自動車白川郷自然学校理事。

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