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歴史

ジャポニズムのロシア
知られざる日露文化関係史

商品の詳細

ジャポニズムのロシア

  • ワシーリー・モロジャコフ
  • 村野克明 訳
  • 四六上製 256ページ
    ISBN-13: 9784894348097
    刊行日: 2011/6
  • 定価: 3,024円

誰も書かなかったロシアのジャポニズム――最も近い隣国の「真の姿」

なぜ19世紀ロシア文学は日本人に好まれるのか?ロシアで脈々と生きる仏教や、浮世絵、俳句・短歌など、文化と精神性におけるロシアと日本の知られざる「近さ」に、気鋭のロシア人日本学者が初めて光を当てる。
【口絵:カラー8頁】

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目次

ロシアと日本 ――遠いか近いか?  ――まえがきに代えて

序 ロシアのジャポニズム 『日本趣味』  ―― 百年前と現在

「ジャポニズム」 とは何か?  ロシアのジャポニズムはなぜ生まれたのか?
 ロシア画家数人の日本趣味  ロシア詩人のジャポニズム  ソ連にはジ
ャポニズムが存在したのか?  ポスト・ソビエト日本趣味の特徴  新しい
ジャポニズムと日本ブームの終わり

第I部 ロシアのジャポニズム

1 ロシア象徴派が見た日本  ―― 「大山元帥の国ではなく、 歌麿の国」

日露戦争の勃発と 『天秤座』 の出現  ブリューソフの初期詩篇日露戦争の
帰趨と対日観の変化  ブリューソフの愛国主義  日露戦争の意味をめぐって
 ブリューソフと日本美術  『天秤座』 日本特集号への反響  「ジャポニズ
ム」 浸透は日露戦争の所産

2 浮世絵コレクターと展示会  ―― 浮世絵の魅力 (1)

ヨーロッパの 「ジャポニズム」 の影響  キターエフの浮世絵コレクション  キタ
ーエフ・コレクションの展示会  ロシア画家数人の反応  回想の中の日本人
画商  第三回キターエフ・コレクション展示会とレーリヒ  金羊毛』の三論文
 レーリヒの見解  マコーフスキーの観察  ゴールベフのエセー

3 日本人に学んだロシアの画家たち  ―― 浮世絵の魅力 (2)

「ジャポニズム」 の定義  ドブジンスキーと広重  オストロウーモワ=レーベ
ジェワとホイスラー  オストロウーモワ= レーベジェワと広重  キターエフ・コ
レクション鑑定委員会  レーリヒの画風変化と芳年  「ジャポネスク」 風の
「水」 描写  ファリレーエフとマテー  オストロウーモワ=レーベジェワとマテー
 ファリレーエフと広重  最良の水彩画家ヴォローシン  絵に詩を添えるヴォロ
ーシン  クズネツォーフの 『日本版画のある静物画』  色彩の象徴派的解釈

4 ロシア語による短歌と俳句  ―― 日本を愛したロシア詩人たち (1)

ブリューソフ 『人類の夢』 の 「扇の国」  スヴャトポルク= ミールスキーの 「模
倣」  欧米とロシアの巨匠たちの試み  ヴェールメリの 『短歌』  マールトとマ
トヴェーエフ一族  マールトの 『桜の花びら』  マールトと与謝野夫妻  ジリペ
ルトの 『日本娘への手紙』  日本的詩歌の流行のひろがり  ロシアの 「短歌」 
と 「俳句」 の過去と現在

5 印象とファンタジー  ―― 日本を愛したロシア詩人たち (2)

バリモントの 『太陽の根の国』 訪問  日本での有名人バリモント  バリモントと
日本女性  バリモントの創作と翻訳  マサイノフの 『かぐわしい夕べ』  モラー
フスカヤの 『サムライ』  ツェートリン (アマリ) の 『田んぼ』  アリイ・ラネの 『日
本の真珠』  ブルリュークの詩作  ウルヴァンツォーフに捧げる詩二篇  マー
イゼリスとスミレーンスキーの作品  ムハーレワの 『日本水彩画』  コトームキン
=サヴィンスキーと 『古事記』

第Ⅱ部 知られざるロシア

1 なぜ日本人はロシア文学を好むのか?  ―― ヨーロッパとアジアのはざまで

ヨーロッパとしてのロシア  日本で人気となったロシア文学とは何か?  日本の作
家としてのツルゲーネフ  農民生活の予言者トルストイ伯爵  ドストエフスキーの
主人公はロシア人を代表しているか?  チェーホフの「退屈な物語」 はどの程度
退屈なのか?

2 ニコライ・ベルジャーエフと日本人  ―― ドストエフスキーと革命、転向について

なぜ日本人はベルジャーエフを読むのか  ベルジャーエフ、ペレストロイカと筆者
 「自由の空気」 ―― ベルジャーエフと共産主義  ベルジャーエフ、 革命と進歩
 転向したベルジャーエフ

3 生きている仏教の国、 ロシア  ―― その歴史と現在

ロシアは仏教の国か?  帝政ロシアと仏教  ロシア革命と仏教  ペレストロイカ
とロシア仏教  ポスト・ソビエト時代のロシア仏教  ロシア仏教研究の初代  ロシ
ア仏教研究の黄金時代  スターリンの 「大テロル」 とロシア仏教学の運命  ソ連
政権と仏教学の弾圧  ロシア仏教研究の復活と現状

4 新ロシアの新日本学  ―― 神道及び日本文化を中心として

「ソ連、 サヨナラ!」 ―― 自由を得たロシア日本学  「自由の空気」 ―― 人文科学
と文化研究  ソビエト時代の宗教研究 ―― 光と影  ロシアにおける神道研究の
歩み  「神道コンプレックス」 のない国家 ―― ロシア  ロシアにおける神道研究
の現在の状況  神道研究と源流宗教の復活  新ロシアのため、新日本のため
の 「新日本学」

5 神道とキリスト教以前のロシア宗教  ―― 源流宗教と現代社会

「偶像教」 とキリスト教の宗教観  偶像教か? 源流宗教か?  神道 ―― 生きて
いる源流宗教  神道と仏教の平和的共存  聖ロシアはキリスト教のみの国だっ
たか?  文化において生きる源流宗教  ロシア源流宗教はよみがえるか?  源
流宗教復活運動における二つの流れ  『ヴェーレスの本』と 『竹内文書』  源流
宗教の将来について

人名索引

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