目次
【特集】いま、「農」を問う
土についての宣言
イバン・イリイチ(訳=編集部)
土の哲学を抜きにして、徳も生存の新しいかたちもありえない。
●異なる視点から「農」に関わってきた、各分野の第一人者による熱論!
〈座談会〉
「農」という原点――「農」から変える暮らしと社会
原剛+星寛治+大江正章+山下一仁(司会=編集長)
自給率低下、環境破壊、農業就業者の高齢化など日本に山積する問題を、
産業としての「農業」ではなく、人間生活の根源としての「農」から考える。
農の思想と外からの思想
【「自然」の抽象化にどう抗するか】
宇根 豊
「農業問題」は「消費者の問題」だ
山下惣一
いま、なぜ「農」か【「自然農」から考える】
今野時雄
生き残るための食農教育
竹熊宜孝
作間順子「農」――象形文字絵と書
高畠・有機無農薬農法がもたらしたもの【農政との関連で】
原 剛
野の復権【社会主義と市場主義を超えて】
吉川成美
今なぜ農へ【「フォルケホイスコーレ」から考える、豊島の未来】
石井 亨
TEIKEIからAMAPへ【フランスに台頭する地産地消の市民運動】
アンベール―雨宮裕子
新渡戸稲造と河上肇【日本農政学の系譜】
住谷一彦
農ハ国ノ大本ナリ【その虚像と実像について】
一海知義
生産力主義的農政を超えて【食料・農業・農村基本法の問題点】
池上甲一
食の見直しと農の再生【身土不二の視点から】
中島紀一
石牟礼道子の句 老天使
「開発支援」に生きる後藤新平の思想
【第三回「後藤新平賞」受賞講演】
緒方貞子 独特の視点から台湾・満洲の経営に当った後藤新平から、今、何を汲み取ることができるか。
ワシーリー・モロジャコフ氏『後藤新平と日露関係史』
第21回アジア・太平洋賞 大賞受賞!
評・渡辺利夫氏 「地政学的隣人」としてのロシア/ソ連との友好に果たした後藤新平の役割を鮮やかに描いた野心作。
鼎 談
『デモクラシー以後』をめぐって
【政権交代と経済危機をどうみるか】
E・トッド
片山善博
御厨 貴
(通訳=荻野文隆)
『帝国以後』の著者トッド氏が、最新作刊行を記念した来日を機に、
日本を代表する二人の論客と共に、現状の“危機“の本質を鋭く抉る!
●『身体の歴史』(全3巻)邦訳、今春発刊
【インタビュー】「身体の歴史」とは何か
A・コルバン 小倉孝誠訳
一六世紀から現代までを一望する『身体の歴史』(全3巻)邦訳
刊行を前に、監修者の一人であるコルバンが本企画の意図を語る。
●パムクの世界的評価を高めた『白い城』、待望の邦訳刊行
東洋でも西洋でもなく
【オルハン・パムクの世界の多元性】
J―F・ショーブ 宮下志朗訳
「東」と「西」とをいたずらに対立させることなく、物と場所とに
徹底してこだわり続けることから生まれる、パムク文学の手触り。
●第6回「ゆいまーる・琉球の自治」(於・平安座島)報告
松島泰勝 琉球・平安座島から自治を考える
川満信一 平安座島遊び【琉球詩人の島寿ぎ】
●女性初の歌舞伎作者であり、「女人芸術」主宰者の本格的作品集刊行
長谷川時雨と同時代人
【与謝野晶子、神崎清、谷崎精二、秋田雨雀、……】
尾形明子 林芙美子らを育てた〈現代女性文学の母〉を、同時代人はどう評価したか。
第五回 河上肇賞 受賞作決定
(本賞)鈴木順子氏 (奨励賞)佐藤信氏/貝瀬千里氏
〈書物の時空〉
●名著探訪
大沢文夫 『故地想う心涯なし』(中川芳子著)
高橋英夫 『日本廻国記 一宮巡歴』(川村二郎著)
針生一郎 『空と風と星の詩人 尹東柱評伝』(宋友恵著)
『金と芸術』(H・アビング著)
安丸良夫 『社会学入門』(見田宗介著)
●書 評
安川晴基 『空襲と文学』(W・G・ゼーバルト著)
歴史の深淵と文学の存在理由
黄善英 『パリデギ』(黄晳暎著)
共生への道
オドロビナク伶音 『Exquisite Pain』(S・カル著)
今、笑った?
●連載 明治メディア史散策 3
粕谷一希 思いつくこと 着想の面白さ
●本をめぐる対話 5
清水徹+粕谷一希 書物への愛
●寄稿
●人権、差別を常に視野から失うことなく問いつづけてきた歴史家に迫る。
上田正昭〈インタビュー〉イデオロギーで歴史を解釈するとそれは虚構になります
東アジア史全体から日本を見る眼はどう育まれたか。(聞き手=朴才暎)
●韓国人に親しまれていた俳句。日韓関係の知られざる一面。
許敬震(文淳嬉訳)日本植民地時代における韓国人の俳句創作
●新連載
竹山道雄と昭和の時代 1
【時流に屈しない真の自由主義者】
平川祐弘
真の自由主義者として「時流に反する」ことも恐れなかった偉大な思想家の足跡を辿る。
●連載
●古文書から見た榎本武揚――思想と信条 4(最終回)
合田一道 死を前にした化学者
時代を超えた榎本武揚の国家観は獄中で形成された。
●近代日本のアジア外交の軌跡 8
小倉和夫 日仏協商とベトナム独立運動家に対する日本政府の反応
帝国主義列強との協調の中で歪んでいった日本のアジア外交。
●水の都市論――大阪からの思考 9
橋爪紳也 新地
都市の周縁に置かれた「悪所」を受け入れる、水縁の空間。
●伝承学素描
能澤壽彦 神学的衝動
天皇の根拠を「神学」することが要請される現在。
読者の声
398/執筆者紹介
399/次号予告









ショッピングご利用について
会社案内