書評・紹介

「赤十字」とは何か

サンデー毎日 6/13号 「著者インタビュー」欄

■人道支援の今を知ってほしい (著者・小池政行氏のインタビュー)

 戦争やさまざまな紛争が渦巻くこの国際社会にあって、人道支援の現状はどう変化してきているのか。そもそも人道とは何か。日本人として、何を考えるべきなのか。そこを知ってもらいたかった。

 赤十字の中立・公平の思想にも、時代の波が来ていると思っています。
 紛争地帯の現場で人道支援に従事する人たちは、虐殺などの実態を知ることになる。ではその事実を国際刑事裁判所の法廷で証言できるかというと、現状では困難です。
 しかし、沈黙が中立・公平かというと、それは違うのではないか。ものを言う公平さ、ものを言う中立というのが、あってもあってもいいのではないでしょうか。
 人道は政治と分離されるべきだという論がありますが、人道と政治は分かちがたくあるというのが私の持論です。国際社会の枠組みのなかでいかにうまくハンドリングしていくかが、これからの人道団体には求められていくと思います。
 ただ、忘れてはならないのは、自分の命を危険にさらしてまで人道支援を支えてきた人々の存在です。赤十字150年は、この無数の人々の存在をなくしては語れないと思うのです。

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