『機』2007年1月号:民俗学と歴史学 赤坂憲雄

前号   次号 ●「民俗学」と「歴史学」の相互越境を目指す東西巨人との対話。  わたしはいつでも、歴史学と民俗学とがあい交わるあたりに眼を凝らしてきた気がする。ふたつの知のまなざしや方法が境を接する、ボカシの領域がどこか […]

『機』2007年1月号:二・二六事件とは何だったのか 渡辺京二

前号   次号 ●世界の中で二・二六事件はどう報道されたか。二・二六事件の核心に迫る。  反乱指導者の胸中において、二・二六反乱は昭和維新政権を樹立する軍事クーデタではなかった。結局、彼らには帝都中枢部占拠後の確たる展望 […]

『機』2007年1月号:政党と官僚の近代 清水唯一朗

前号   次号 ●“政党―官僚関係”の構造と歴史を初めて読み解く!  本書は明治維新から昭和の政党内閣期に至る時代、立憲政治の導入から定着に至る過程を政党と官僚の関係から捉えなおすことで、近代日本における統治構造の形成と […]

『機』2006年12月号

目次 前号   次号 現代文明を根底的に批判してきた思想家の遺言。 「人びとに『未来』などない。 あるのは『希望』だけだ――。」 イバン・イリイチ 『帝国以後』の著者と日本の気鋭の論者が問う! 「帝国以後」と日本の選択  […]

『機』2006年12月号:蝶と樹々の回帰線 今福龍太

前号   次号 ◎〈石牟礼道子全集・不知火〉⑥今月刊! 九州から南島へ  蛭でもあり蝶でもある黒虫が首を擡げる天の方角に、石牟礼にとっての聖樹がいつも聳えていた。いや、つつましく荘厳に立っていた、というべきだろうか。聖樹 […]

『機』2006年11月号:転勤の歳月 山田洋次

前号   次号 ◎初めてその全体像を描く!  父親は蒸気機関のエンジニアで、満洲のあちこちの都市を転勤しながら暮らしていた。ハルビン、関東軍総司令部のあった長春(旧新京)、瀋陽(旧奉天)、そして大連など、どの都市も記憶は […]

『機』2006年11月号

目次 前号   次号 O・パムク氏遂にノーベル文学賞受賞! O・パムク氏最新インタビュー 初めてその全体像を描く! 転勤の歳月 山田洋次 伝説の組織の全貌がいま、ここに明かされる! 満鉄調査部とは何だったのか  小林英夫 […]

『機』2006年11月号:満鉄調査部とは何だったのか  小林英夫

前号   次号 ●伝説の組織の全貌がいま、ここに明かされる!  日露戦争後の日本の大陸政策を考えるとき、満鉄の活動を無視することはできない。そして満鉄は、創立当初から調査活動を重視した会社として知られている。初代総裁後藤 […]

『機』2006年11月号:「銀行」とは何か 松原隆一郎

前号   次号 企業と同時に誕生した金融  現在存在する「金融」は、「企業」の出現と同時に出現したものだと思います。  企業は、設備投資を行い、正社員を雇うため、事業の初めからある程度お金がかかってしまう。アイデアだけは […]

『機』2006年11月号:「日本文学の光と影 吉田秀和

前号   次号 ●日本文学の核心に届く細やかな視線  バルバラ・吉田 =クラフト(1927-2003)の訳業で最も大きな部分を占めていたのは永井荷風で、彼の代表作『ぼく東綺譚』の翻訳には全力を傾けたし、それについで、これ […]

『機』2006年11月号:「伊都子の食卓」を授かる 窪島誠一郎

前号   次号 ●手料理、「もてなし」の達人、その極意とは。  岡部伊都子さんの新刊書『伊都子の食卓』を授かる。  ふろふき大根、かぶらむし、柿の葉ずし、生湯葉、凍豆腐……こうならんだだけでツバが出てきそうな四季折々の京 […]

『機』2006年10月号:ペナック先生の愉快な読書法 浜名優美

前号   次号 ●人間の暗い内実を鋭く抉りながら、底抜けに明るい浩三の世界!  毎年、終戦記念日が近くなると、必ずといってよいほど取り上げられる、竹内浩三の詩。  しかし、浩三の作品を知れば知るほど、彼の天才は戦没詩人の […]