『機』2002年12月号:「われ」の発見 鶴見和子

前号   次号 現実の「われ」を踏み越え、「われ」の根源に迫る「作家の現場」で語り合う! 貴縁によって  現代歌人の先端をきっておられる佐佐木幸綱さんと歌について対談したいという大それた望みをわたしはいだいた。幸綱さんは […]

『機』2002年12月号:世界文学空間とは 岩切正一郎

前号   次号 文学の〝世界システム〟の存在を初めて解析した『世界文学空間』今月刊行! 文学における信用の経済  だいぶ前のこと。パリから成田に向かう飛行機で、隣の席にいた象牙海岸の税官吏と世間話をしながら時を過ごした。 […]

『機』2002年12月号:アーレントの現代的意義 杉浦敏子

前号   次号 アーレント政治思想のエッセンスを明解に論じた格好の入門書! アーレント・ルネッサンス  ハンナ・アーレントはドイツ系ユダヤ人として一九〇六年ドイツ北部に生れ、ハイデガー、ヤスパースに学び気鋭の哲学者として […]

『機』2002年12月号

目次 前号   次号 EU統合が進行する中、今こそ「ヨーロッパ」を問う 一哲学者が語るヨーロッパ フィリップ・ラクー=ラバルト (聞き手)浅利誠 日中国交正常化三十周年記念出版 『時は流れて』好評発売中! 日中の未来が世 […]

『機』2002年11月号:人類学の新たな挑戦 森山工

前号   次号 人類学の新たな展開を画す『同時代世界の人類学』11月刊行! フランス人類学の変貌  西欧近代に成立した学的体系としての人類学は、遠く隔たった、自分とは異なる人々の文化を専門的にあつかい、それを解釈・説明す […]

『機』2002年11月号:閑人侃々の語 一海知義

前号   次号 中国文学の碩学、最新随筆集『閑人侃語』11月刊行! 「侃々諤々」  侃侃諤諤(カンカンガクガク)という言葉がある。音の響きから、大声で論争しているように聞こえるが、そうではない。大声で騒ぎ立てるのは、喧喧 […]

『機』2002年11月号:日本思想の母胎 北沢方邦

前号   次号 津田左右吉、丸山眞男をはじめとする従来の日本思想を根底から覆す! 感性の知としての思想  近代科学はいたるところで破綻し、その限界を露呈しつつある。自然科学の根幹をなす数学が、自然現象の基本にある非線形性 […]

『機』2002年11月号

目次 前号   次号 エミール・ゾラ没百年記念出版、読者待望の選集、11月刊行開始! いま明かされるゾラの全貌  ──〈ゾラ・セレクション〉発刊に寄せて── 宮下志朗 特別寄稿 石牟礼道子新作能「不知火」   ──エコロ […]

『機』2002年11月号:沖縄の百年をめぐる激論  ──シンポジウム「二十一世紀 沖縄のグランド・デザインを考える」報告── 松島泰勝

前号   次号 十二世紀古琉球時代から現在までの沖縄経済思想史を初めて描ききる。過去の沖縄経済思想が持っていた「内発的発展論」と「海洋ネットワーク思想」の緻密な史的検証を通して、今、基地依存、本土からの援助依存をのりこえ […]

『機』2002年10月号:「女性学の新しい解読装置」 H・ヒラータ、F・ラボリ、H・ル=ドアレ、D・スノティエ

前号   次号 女性学の最新成果を知る最良の書『読む事典・女性学』今月刊行! 批判的事典  このすこし特殊な事典の目的は、以下のとおりである。じっさいこの著作は、フランスでは、この種のタイプとしては初めてのものだが、これ […]

『機』2002年10月号:「残された最後の大物」 宮下志朗

前号   次号 ゾラ没後百年記念出版(全11巻・別巻1)発刊迫る!  ゾラは、すぐれた都市路上観察者である。たとえば「引き立て役」という大好きな短編があって、それはモダンな都会を遊歩することの快楽は、まなざしの交差によっ […]

『機』2002年10月号:「“現代”を描いた最初の作家」 小倉孝誠

前号   次号 “現代”を描いた最初の作家 小倉孝誠  エミール・ゾラは近代ヨーロッパを代表する小説家のひとりである。記念碑的な『ルーゴン=マッカール叢書』全二十巻の作者、自然主義文学の領袖、そしてドレフュス事件に際して […]