月刊『Wedge』2019年9月号の「新刊クリップ」欄で、足立倫行さんが西崎信夫著・小川万海子編『「雪風」に乗った少年――十五歳で出征した「海軍特別年少兵」』を取り上げて下さいました。
さらに、ウェブ媒体の「WEDGE Infinity」でも、8月31日のプレミアムエッセイ「水木しげるも乗せた奇跡の駆逐艦「雪風」、元乗組員だけが知る真実 一兵卒にとっての「戦争」とは?」で、かなり長編の記事として、西崎さんの証言の重み、そしてその継承に取り組んだ小川さんの思いを描いています。
「三重県の農家に生まれた西崎さんは、夜間の定時制中学に通っていた時、村役場から推挙され、10倍の競争率を突破して合格した。
その「誇り」と、実際に16歳で〈雪風〉に乗艦後の現場における「人命軽視」の事実から、西崎さんは人一倍、軍隊の裏と表、戦争の本音と建前に敏感な兵士となった。
「ご本人の感受性もあるんでしょうけど、記憶が鮮明で観察力もとても鋭い。ぜひ一冊にまとめたいと思いました」
今回の西崎さんの本の編者になった小川万海子さん(52歳)が言った。」