2018年09月25日

もう「ゴミの島」と言わせない 豊島産廃不法投棄、終わりなき闘い

『JCJ機関紙ジャーナリスト』第726号 2018年9月25日 【刎田鉱造氏】

 美しい瀬戸内の島「豊島」に、産廃が不法投棄され、これに抗議・撤去を求める島ぐるみの戦いは、1957年から始まった。その全住民の闘いと著者の歩んだ人生記録である。
(中略)
 香川県議会議員2期を務めた著者の生きざまが、人口1500人、島の住民運動の進展と重ね綴られる。
(中略)
 大量生産大量消費で利益を最大にするこの国の大企業、ならず者を使って大量の不法投棄に荷担した罪を糾弾する各界市民、研究者、ジャーナリストについても記されている。
 闘いばかりでなく、おだやかな内海にある豊島の歴史も大事な読みどころである。