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【書評・紹介】 |
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【目次】
序 大連から北京へ 大連から瀋陽へ、瀋陽から大連へ/『人民中国』と私 他 日本歴訪 郭沫若、戦後の日本の旅/王震の訪日に随行 他 忘れ難い瞬間 周総理と日本の友人/永く後世に残る浅沼精神 他 記者時代 田中首相就任前後/新華社東京支社の創立 他 新世紀へ向けて 中曽根首相のスピーチ/竹下首相との会見 他 往事回想 郭沫若と拓殖秀臣/創価学会との接触 他 歴史を鑑に 明仁天皇と皇后の訪中/橋本首相の訪中 他 開拓者シルエット 心の底の願望(田中角栄)/再会の喜びと『残像』(野間宏) 他 日中交流関連年表 人名索引 |
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【藤原書店PR誌『機』7・8月号より】 中国文化部高官による戦後日中交流史の知られざる第一級史料を刊行!日中関係の未来のために! 劉徳有/元中国文化部副部長・中華日本学会会長
毛沢東や周恩来の通訳を さきに中国で出版された拙著『時光之旅――我経歴的中日関係』(商務印書館
)がこの度『時は流れて――日中関係秘史五十年』(藤原書店)というタイト
ルで日本語版に“変身”して上梓される運びとなったことは、著者にとってこ
の上ない喜びであり、感無量である。 「情」に重きを置いた関係を しかし、中日関係の中で、二十世紀に発生し、徹底的に解決されないまま残さ
れたいくつかの問題、たとえば日本の一部に見られる“歴史認識”問題や台湾
に対する煮え切らない態度など、見過ごすわけにはいかない問題が存在してい
ることも否めない事実であろう。これらの問題は二十一世紀に持ち越さざるを
得ず、そのため、中日両国が二十一世紀に向けて平和と発展のための友好協力
パートナーシップを構築するのに、不安定で予測しがたい要素が加わってしま
った。こうした問題を解決し、偶発的あるいは突発的な要素が中日関係の大局
に副次的な作用や破壊的な結果をもたらすことを避け、中日関係の各分野でバ
ランスのとれた協調性を保持しながら、共同の繁栄を求めていくためには、ど
うすべきかを真剣に考える時がすでに来ているように思われる。新旧世代の交
代期にさしかかっている中日友好事業の発展の中で、いまこそ両国人民、とり
わけ若者たちのあいだに、きびしい試練に耐えられるような、しかも「情」に
重きを置いた人間関係を築くことがきわめて重要だと考える。 野間宏氏を偲ぶ その意味で、出版人の鋭敏な感覚によって、いち早く拙著に目をつけられ、日 本語版の出版を快くお引き受け下さった藤原良雄先生と藤原書店に深甚なる謝 意を表明したい。私は、友人・藤山純一氏を介して藤原社長のお名前を知った のだが、残念ながら、まだ一度もお目にかかったことがない。“硬派一筋”に 生きた出版人として、藤原氏はこれまでに日本と外国の名作を数多く世に送り 出され、とくに野間宏の『完本・狭山裁判』、『作家の戦中日記』などの出版 は有名で、大きな反響を呼んでいると伺っている。私自身、野間宏氏とは一九 六〇年代いらいの懇意で、氏のお許しを得て『残像』の中国語訳をさせていた だいたこともあり、この本の日本語版の出版にあたっては、中国語版に収めら れていない、野間氏についての思い出を特にいれていただき、氏を偲ぶことが できたことは、著者として喜びもまた一入である。 日本で読まれることの喜び この本は、もともと中国の読者を対象に、中国語で書かれたものである。中国
語版が出版されて間もなく、『北京週報』に書評が載り、本書が「単に一知識
人の回想だけでなく」、「中日国交正常化以前の『中日外交前史』の臨場感の
ある基礎資料」であり、「中日交流の一側面を照射した記録」であると過分な
お褒めの言葉をいただき、その上、「この本は決して中国語版だけで終わるこ
とはない。日本の読者の皆さんが日本語で読める日が来ることを信じて」いる
と激励してくださったが、はからずもそれが実現したわけである。このたび日
本語に翻訳する際に、読者の習慣と実情を考えて、文章や字句などの面で若干
のアレンジをしたが、むろんオリジナルにはあくまでも忠実である。
二〇〇二年六月一五日 北京にて
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