- サンドラ・スタイングラーバー『がんと環境』('00年10月刊)の書評が、11月21日号『エコノミスト』「新刊早読み」欄で紹介されました。
「乳がんで死んだ親友をはじめ、がんと闘う人々への思いを底に秘めた穏やかな文体ながら、「剣を持つ詩人」と称される著者の主張は、鋭く強い。」
- サンドラ・スタイングラーバー『がんと環境』('00年10月刊)の書評が、11月19日『読売新聞』の「短評」欄で紹介されました。
「レイチェルカーソンの遺志を継ぎ、かつてプレーリーと呼ばれた故郷イリノイで、発がん性物質を含む有害化学物質が大気、水、土、動植物に侵入し、がんへの環境因子として関与したか、その証拠を突きつける。」
- 芥正彦、木村修、小阪修平ほか『三島由紀夫vs東大全共闘1969-2000』('00年9月刊)の冠木雅夫氏による書評が、11月12日『毎日新聞』の「文化という劇場」欄で紹介されました。
「三島由紀夫がストライキ中の東大教養学部の大教室に単身乗り込み、東大全共闘と公開討論を行ったのは1969年5月13日だった。主催した東大全共闘を中心に、改めて語りあった座談会が本になっている。……いきいきと嬉しそうな三島や緊張気味の全共闘の若者たちの写真を見ているだけでも面白い。」
- アンドレ・グンター・フランク『リオリエント』('00年5月刊)の山内昌之氏(東京大学教授)による書評が、11月5日『日経新聞』の「今を読み解く」欄で紹介されました。
「ヨーロッパによる自己中心史観を克服しょうとする試みである。……グローバリゼーションの動きは、なにもi世紀に始まったものではない。世界経済と世界システムはヨーロッパが単一の中心ではなく、多分中国を頂点として位階状になった複数の中心を持っていたというのだ。」
- アラン・コルバン『レジャーの誕生』('00年7月刊)の猪口邦子氏(上智大学教授)による書評が、2000年11月号『東京人』の「本」欄で紹介されました。
「産業革命は意欲的な計画を人々が実行する画期的な手段、すなわち鉄道を提供するのであり、h世紀半ばの鉄道の普及によって自宅で過ごす空いた時間としての古い余暇から近代に似つかわしく計画されたバカンスへと自由時間は変貌した、という指摘には脱帽である。…… 古い歴史も分析者の目が冴えていればいつも新しく再発見できることを本書は教えてくれる。」
- 三浦信孝、糟谷啓介編『言語帝国主義とは何か』('00年7月刊)の西成彦氏(立命館大学文学部教授)による書評が、10月22日『熊本日日新聞』の書評欄で紹介されました。
「「英語帝国主義」を批判するためには「日本語帝国主義」「フランス語帝国主義」の過去を正しく振り返らなければならない。……「言語帝国主義」の過去と未来が何十にももつれあう中で、私たちは何語であれ言語を新しく紡ぎ上げていくしかないのである。」
- 丸山 勝編『陳水扁の時代』('00年4月刊)の小島朋之氏(慶應義塾大学教授)の書評が、10月16日公明新聞』の書評欄で紹介されました。
「本書は、「台湾化」が大きな流れになりながら、なお流れの行きつく先が不透明な台湾を理解するために必要な水先案内を提供している。……「日本ではまだきわめて少ない」陳水扁総統と民進党に関する入門書として、本書は時宜を得た出版である。」
- ミシェル・ペロー編『サンド――政治と論争』('00年9月刊)が、10月8日毎日新聞』のCOVER DESIGN欄で紹介されました。
- アラン・コルバン『レジャーの誕生』('00年7月刊)の書評が、9月24日『日経新聞』と9月24日『読売新聞』の書評欄で紹介されました。
「釣りから園芸、読書スポーツ(特にサッカー)、旅行、クルージング、さらにキャバレーといった都市の歓楽に至るまで、19世紀産業社会の到来とともに発生した非労働時間が余暇となりレジャーとなっていくプロセスが、目配り良く、多彩に語りおこされて、監修者コルバンのセンスの冴えを感じる。」『日経』(山田登世子 愛知淑徳大学教授)
「当初は保養のためであった海水浴がヴァカンスになっていく様相やそれを実現した鉄道の発達、あるいは旅や観光の誕生などを描き出している。まさ19世紀が、大衆社会においてレジャーの誕生した時代であることが納得できる。」『読売』(山本博文 東京大学助教授)
- アンドレ・グンダ―・フランク『リオリエント』('00年5月刊)の浜下武志氏(京都大学教授)による書評が、9月3日『日経新聞』の書評欄で紹介されました。
「刺激に満ちた本書は新たな世界史としての地域史ともいえるアジア論を一層促進する役割を果たすであろう。今後、本書を通してアジア域内のアジア論が歴史=現代的に交錯することが期待される。」
- E・ル=ロワ=ラデュリ『気候の歴史』('00年6月刊)の福井憲彦氏(学習院大学教授)による書評が、8月13日『日経新聞』の書評欄で紹介されました。
「様々な領域を軽々と越えて走り回るかのような、知的考察の躍動感と、推理小説のように、ひとつひとつ緻密に裏づけを取りながら事実を推定してゆく論理の展開は、一見すると特殊なテーマのこの本を、実に興味深いものにしている。……名うての歴史家である著者が自在に引き合いに出す古文書はなんとも多様である。この著者は、叙述の文体が見事に「読ませる」ものであることでも有名だから、結果としての書物を読めば、本当に「自在に」という感じなのだが、しかしその探索の過程は生易しいものではない。」
- アンドレ・グンダ―・フランク『リオリエント』('00年5月刊)の山本博文氏(東京大学助教授)による書評が、8月6日『読売新聞』の書評欄で紹介されました。
「(ウォーラーステインの世界システム論に対し)徹底的に批判を加えたのが、ウォーラーステインの盟友で従属理論の論客A・G・フランクによって書かれた本書である。「リオリエント」というのは、再び東洋に向かって方向付けるということで、東洋を中心に世界史的認識を展開することが意図されている。……このような主張の基礎となる実証研究は、世界の歴史学会において豊富に提出されつつあるが、本書はそれらを駆使して体系的に論じ切っており、今後、世界史像を論じる際に避けて通れない名著となっている。また、ヨーロッパを中心に世界史を描くことに疑問を抱いている者からすると、なんとも痛快な書物である。」
- 内田義彦『生きること 学ぶこと』(内田義彦セレクション1)('00年5月刊)の中村桂子氏による書評が、7月23日『毎日新聞』の「今週の本棚」欄で紹介されました。
「学問とはどのようなものであるか、それにどう向かっていったらよいかという問いを立ててのさまざまな思考は、学問を超えて生きることのあり方を示している。ここで、経済学とは無関係、いや学問など関心ないと言わないで欲しい。専門知識にこり固まった学者の学問ではないものがここにはある。」
- E・ル=ロワ=ラデュリ『気候の歴史』('00年6月刊)の五味文彦氏による書評が、7月16日『毎日新聞』の「今週の本棚」欄で紹介されました。
「気候が人間・社会・歴史にどのような影響をあたえて来たのかを知りたいと言う願望を強く抱いていただけに、また名著として知られていながら、翻訳のないことを残念に思っていただけに、急いで読んでみた。ところが本書は、気候がどのように人間に影響をあたえたのかと言う、人間中心主義的な見方から入ることを先入観として厳しく戒める。純粋に気候の自然科学的な分析を徹底的に行うことを主張している。……丹念に文書を解読し、さまざまな想定をめぐらしつつ、氷河と人との戦いの歴史を探り当てる。まさに歴史家の真骨頂がここにある。」
- ベルナデット・ショヴロン『赤く染まるヴェネツィア』('00年4月刊)が、7月16日『毎日新聞』の書評コラムで紹介されました。
「ジョルジュ・サンド29歳。アルフレット・ド・ミュッセ23歳。文壇の晩餐会で出会った二人が〈ヴェネツィアの恋〉に落ち、ミュッセの死によって永遠の別れを迎えるまでを、サンド研究者が手紙や日記などを織り込み「心のひだの一つ一つに光を照射した評伝。……サント=ブ―ヴ、スタンダール、ドラクロワ……点描される芸術家の一群が豊かな彩りを添える。本書は「ロマン主義」を理解するための生きた文学史にもなっている。」
- 大矢タカヤス編『バルザック「人間喜劇」ハンドブック』('00年5月刊)が、7月9日『毎日新聞』の書評コラムで紹介されました。
「これを頼りにバルザック読書を広げてゆくのは、《人間喜劇》の最良の読み方である。……このなかの菅原珠子の『人間喜劇と服飾』は貴重な労作だ。いつ、誰が、どんな服装をするか、バルザックはそれに工夫をこらした。……通読すればバルザックの描いた《人間喜劇》が浮かび上がるほどだ。」
- 丸山勝『陳水扁の時代』('00年5月刊)が、7月2日『北海道新聞』の書評欄で紹介されました。
「民進党および陳水扁が幾度かの挫折を経ながらも政権獲得に至るまでの軌跡を、1947年にまでさかのぼりながら丹念に追いかけたものである。」
- E・ル=ロワ=ラデュリ『気候の歴史』('00年6月刊)が、7月1日『福島民報』、7月2日『北國新聞』、『神戸新聞』に「気候本の出版相次ぐ」という記事で紹介されました。
「人文科学と自然科学を総合するという試みの果てに、かつてない『気候それ自体の歴史』を浮かび上がらせた。」
- ベルナデット・ショヴロン『赤く染まるヴェネツィア』('00年4月刊)が、2000年7月号『ダ・ヴィンチ』「超厳選今月の注目本100」欄で紹介されました。
「゛ヴェネツィアの恋"と呼ばれ、フランス文学史上最も有名な恋愛事件となったサンドとミュッセの恋情。情熱と理性、喜びと苦悩の間で激しく揺れ動く愛を、書簡などの資料分析や歴史的考証、時代背景を基に描いた。」
- 内田義彦『生きること 学ぶこと』('00年5月刊)が、6月4日号『読売新聞』「出版情報」欄で紹介されました。
「学問とは何か、どう学びどう自分の人生に生かしていけばいいのか。若い日に、誰もが一度は立ち止まり、悩んだことについて、身近な事例をいくつも挙げながら優しく説いていく。」
- 丸山勝『陳水扁の時代』('00年5月刊)が、6月4日号『東京新聞』「新刊抄」欄で紹介されました。
「イデオロギーの対立ではなく「新中間路線」「第3の道」を選択する陳は、柔軟さと同時にしたたかさもある。陳の半生と民進党の歩みをたどる一冊。」
- 丸山勝『陳水扁の時代』('00年5月刊)が、5月20日『下野新聞』、5月21日『岐阜新聞』、5月26日『東典日報』、5月28日『南日本新聞』・『信濃毎日新聞』書評欄で紹介されました。
「近隣国で戦前から関係の深いわが国では、戦後の台湾の動静についてほとんど知られていない。本書は、民進党と民主化運動を主軸にして、これまで闇に閉ざされていた戦後の事件も、コンパクトにわかりやすく解説した格好の入門書になっている。」
- ベルナデッド・ショブロン『赤く染まるヴェネツィア』('00年4月刊)が、5月19日号『毎日新聞』「日々」欄で訳者の持田明子さんと共に紹介されました。
「ナポレオンの退場後、人々が目標を失い虚無感に心を痛めた時代。そんな時に理想を高く掲げて人生を切り開いたサンドの姿は、似た時代に生きる今の若い人の共感を呼ぶと思う。」
- クローディーヌ・セール『晩年のボーヴォワール』('99年12月刊)が、3月10日号『クロワッサン』書評欄で紹介されました。
「時代遅れの法律は廃止され、よい衛生条件下での合法的な中絶が実施され、古びた制度は排除され、多くの女性たちの人生が変わっていった。ボーヴォワールと約17年にわたって活動を共にした著者による晩年の素顔は、あらためて、『女性たちが自由で、堂々として敬われる立場になれるように、力を貸してくれる』はずだ。」
- 季刊『環』創刊('00年4月)の紹介記事が、2月21日付『朝日新聞』文化欄、と2月27日付『日経新聞』読書欄に掲載されました。
- クローディーヌ・セール『晩年のボーヴォワール』('99年12月刊)が、2月20日付『北海道新聞』書評欄で紹介されました。
「晩年のボーヴォワールの姿が、身近に接したひとならではの愛情のこもった筆致で描かれている。」
- 浜名優美『ブローデル「地中海」入門』('99年12月刊)と、榊原英資ほか『「地中海」を読む』('00年1月刊)が、2月20日付『読売新聞』書評欄で紹介されました。
「……読者のために準備されたのが、(『地中海』の)全訳に人生を賭け、翻訳出版で日本翻訳文化賞を受賞した浜名優美氏の入門書である。ここには、『地中海』のエッセンスが、要約、引用、解説の三本柱で丁寧にまとめられており、読者にとっては航海の羅針盤となる。」(『ブローデル「地中海」入門』)
「
まことに多くの識者が、『地中海』によって刺激を受け、新しい世界を発見している。……ブローデルに影響を受けた人々と、作品の知的裾野の広さを知る時、評者はそこに『地中海』をひもとく現代的な意味を見いだすのである。」(『「地中海」を読む』)
- 榊原英資ほか『「地中海」を読む』('99年12月刊)が、2月6日付『朝日新聞』書評欄のコラムと2月6日付『産経新聞』書評欄で紹介されました。
「歴史学を変えたとされる大著を諸分野の研究者たちはどう読んだかをまとめている。川勝平太(比較経済史)、中西輝政(国際関係史)、山内昌之(イスラム史)、網野善彦(日本中世史)、川田順造(人類学)……と第一級の学者らが並び、『地中海』のインパクトの広範さを物語る。」
- バルザック「人間喜劇」セレクション『金融小説名篇集』('99年11月刊)の書評が、1月20日発売の『週刊新潮』(1月27日号)ブックス欄に掲載されました。
「古今の作家中バルザックほど金銭の本質に肉薄した物書きはいまい。作家として世に出る前に様々な事業に手を出し、ことごとく失敗して億単位の借金を負った……そのバルザックだからこそ書けたと言える作品を収めた……。バルザックが200年近く前に描いた人間と金の関係は、現代のそれと少しも変わらない。」
- I・ウォーラーステイン『ユートピスティクス』('99年11月刊)の山室信一氏(京大人文研究所)による書評が、1月16日付『朝日新聞』書評欄に掲載されました。
「人間の自由な意志の投入こそ社会を構築する力であることを信じて著された本書は、近代世界の長期的変動を世界システムという概念によって捉えてきた著者にふさわしく、五百年の来し方を踏まえて未来を見はるかす壮大な知のパノラマとなっている。」
- C・セール『晩年のボーヴォワール』('99年12月刊)が、1月16日付『東京新聞』新刊抄欄で紹介されました。
- E・トッド『経済幻想』('99年10月刊)の古田隆彦氏(現代社会研究所所長)による紹介記事が、1月15日付『週刊東洋経済』ブックレビュー欄で紹介されました。
「本書の主張は、正統派経済学者や官庁エコノミストは勿論、経営者やビジネスマンにとっても奇異に映るだろう。だが、そうした誤解は驚きに変わる。単純明快な統計を駆使しつつ、経済現象を支える人口、家族、教育、文化などの影響力が鮮やかに描写されているからだ。ここには、経済学と関連書科学を統合する、新たな地平が見事に開かれている。」
- F・コント『母親の役割という罠――新しい母親、新しい父親に向けて』('99年12月刊)が、1月15日付『教育家庭新聞』新刊短信欄で紹介されました。
- I・ウォーラーステイン『転移する時代』('99年6月刊)と『ユートピスティクス』('99年11月刊)の山内昌之氏による書評が、1月9日付『毎日新聞』書評欄で紹介されました。
「やや遅れをとったかに見える日本にしても、新たな主導産業、たとえば情報科学、生物化学、新エネルギー源などの領域で開発が進むなら、2005年から、2025年くらいにかけて再び世界の産業を確立すると予見している。」(『転移する時代』)
「大胆な提言と理想像を示す著者の姿勢は貴重であり、21世紀
の歴史の進路を考える上で示唆に、富んでいる」(『ユートピスティクス』)
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