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書評・紹介情報(1999年刊ほか)

  • 『鶴見和子の世界』の「あとがき」で鶴見和子氏が詠まれた歌が、『朝日新聞』11月9日付の大岡信氏の「折々のうた」で紹介されました。
    「『おもむろに自然に近くなりゆくを老いとはいわじ涅槃とぞいわむ』
    八十歳を過ぎた述懐、晴朗な心のたたずまい」


  • 『コレクション 鶴見和子曼荼羅』(全9巻・99年1月完結)の著者、鶴見和子氏が『AERA』1999年9月20日号の「現代の肖像」で5頁にわたり紹介(執筆・千葉望氏)。鶴見俊輔氏、三輪公忠氏らのコメントと、ご本人のことばで、鶴見和子氏の人物像が多面的に捉えられています。
    「部分的にわかってくれる人はその都度いたけれど、全体として包容してくれたのは父だけね」

  • 6・7月刊アルチュセール『哲学・政治著作集1・2』は、今村仁司氏による、遺稿出版全体を位置づける紹介記事「いまアルチュセールを読む意味」が7月9日付『読売新聞』(夕刊)に掲載されました。
    「遺稿集に収められた初期の仕事と後期(または晩年)の仕事がはじめて陽の目を見たことで、アルチュセールの思想の幅と奥行きがはっきりとしてきた」
     また、訳者のひとり市田良彦氏は「アルチュセールの可能性 必然性排したマルクス主義」と題して7月27日付『毎日新聞』(夕刊)に寄稿しています。
    「アルチュセールは、マルクス主義を文字通りつき抜けて行く。『哲学・政治著作集』二巻はその迫真のドキュメントだ」

  • 7月刊『自録「市民立法」』が、8月7日付『毎日新聞』(東京都内版)に紹介記事が掲載されています。
    「運動にかかわった人たちの記録や会報の文章、新聞記事、声明文などを掲載し、ゼロから始まった運動の全体像を克明に映し出している」
     また、共同通信配信で各紙に紹介されています。(7月25日「徳島」「福井」「高知」)
    「参加市民の『てんやわんや』の私生活までがうかがえる“生きた記録”となっている」
     『産経新聞』(大阪版)8月14日付には、著者・山村雅治氏へのインタヴュー。
    「支援法ができたのは、県や議員が懸命になったから。でも、それを突き動かしていったのは普通に仕事をする市民の声だった」

  • 6月刊『転移する時代』の書評が、立て続けに出ました。まず、8月1日付『朝日新聞』書評欄で、大嶽秀夫氏。
    「ウォーラーステインならではの、スケールの大きい、非常に刺激的な考察に満ちた著書である。多数の論者による共著であるにもかかわらず、全体の構成にむらがなく、論理展開も明快である」
     続いて、8月8日付『日本経済新聞』書評欄で川北稔氏。
    「近代世界システム終焉後の世界が、その誕生以前のような『新しい中世』になるのか否かは別にして、『予測』をもつ歴史学は、やはり魅力的である」

  • 3月刊『詩魔──二十世紀の人間と漢詩』、6月27日付『朝日新聞』で奥泉光氏が「気になる本」の一冊として挙げています。
    「こういうものを読むと、なんで近代の日本は漢文教養を捨ててしまったのだろうかと、かえすがえすも残念に思う」
     また、同じ紙面の「編集後記」で(四)氏が小社PR誌『機』6月号の一海知義氏の好評連載「帰林閑話」も紹介しています。

  • 今年5月20日の生誕二百年を機に、各紙に続々と「バルザック『人間喜劇』セレクション」の紹介が出ています。
    • 6月24日付『東京新聞』夕刊、長谷川宏氏の「バルザックのおもしろさ」。
      「バルザックの愛読にかけては、人後に落ちないつもりである。おもしろい小説といえば、まずバルザックだ」
    • 6月24日付『朝日新聞』夕刊文化欄、向井敏氏の「おすすめの3点」。
      「初回配本は……『ペール・ゴリオ』。今まで『ゴリオ爺さん』の邦題で十人近い訳者が手がけてきた作品だが、今度の鹿島訳が最も取りつきやすい」
    • 6月17〜18日付『読売新聞』夕刊では、9月刊『セザール・ビロトー』の訳者、柏木隆雄氏が「バルザック生誕二百年」と題して、日仏での記念行事を紹介されています。
      「生誕二百年を機に、バルザックの小説世界が復権するのかどうか、フランス本国はもとより、日本においても大いに注目する必要がある」
    • 6月13日付『毎日新聞』では、日高普氏がプレ企画『バルザックがおもしろい』を激賞。
      「久しぶりに『ふくろう党』を読み返して、やっぱりバルザックはおもしろいと思ったちょうどそのとき、本書の存在を知った。……本書の前半は二人の著者の対談で、後半は往復書簡で成り立っているが、二人の意見にほとんど対立はなく、陽気に盛り上がって読者の気持ちを牽きつける」
    • 5月20日付『毎日新聞』「余録」欄。
      「ナポレオンがワーテルローの戦いに敗れた1815年、16歳のバルザック少年が『ナポレオンが剣で企てたことを、筆で果たすつもり』と述べたのは有名だ」
    • 5月20日付『産経新聞』「産経抄」欄。
      「いまなぜバルザックなのか。「人間喜劇」が脚光を浴びているのか。それは『虚栄と嫉妬と見てくれだけで生きる人間の面白さ』と『日本社会もようやくバルザックを理解できるまで成長してきた』。十九世紀パリと現代日本が鮮やかに重なり合うからだという」
    • 5月20日付『東京新聞』「筆洗」欄
      「いま飽食の時代。十九世紀フランスの欲望社会に生きる人間の姿を活写した文豪、バルザックは、欲望の化身ともいえるほどにエネルギッシュであった」
    • 5月19日付『産経新聞』、責任編集者の一人、鹿島茂氏による「近代見つめる透徹した目─『人間喜劇』セレクションを編集して」
      「バルザックはこんなにも透徹した目で近代を見つめていたのかという新鮮な驚きが広範に巻き起こることを期待して……『ペール・ゴリオ』を拙訳で、《人間喜劇》の要約をおさめた前代未聞、空前絶後の『バルザック「人間喜劇」全作品あらすじ』を大矢タカヤス氏の編集で……同時にお届けする」
    • 『毎日新聞』(5月19日付大阪、22日付東京)、同じく責任編集者の一人、山田登世子氏の「今こそ『人間喜劇』がおもしろい」
      「『ペール・ゴリオ』や『十三人組』、『あら皮』といったパリ小説はバブリーな消費都市の神話と構造を活写してあますところがない。そのうえバルザックはバブルの後の落日もきっちり見通しているのだからすごい」
    • 5月18日付『聖教新聞』にも、同じく鹿島茂氏による「バルザックの人間観察─生誕200年を迎えて」
      「21世紀はバルザックを読んだ人間でなければ生き抜いていくことはできない。それほどにバルザックは奥が深いのである」

  • 5月刊『久田博幸写真集GATI チベット文化圏』、共同通信配信で各紙に紹介されています。(福島民報6/12、静岡新聞6/13、中国新聞6/13、熊本日日6/18、山陰中央新報6/19、河北新報6/20、福井新聞6/20ほか)
    「GATI(ガティ)とはサンスクリット語で道のこと。この歩みは、日本人の精神の古層を見つめる旅のようだ」
     8月15日付『朝日新聞』の「ひと」欄には、著者の久田博幸氏が登場。
    「『趣味は山?』とよく聞かれるが、私は登山家ではない。被写体がそこにあるからヒマラヤに行くのです」

  • 3月刊『「人間の国」へ』、6月6日付『北海道新聞』、6月20日付『西日本新聞』で芹沢俊介氏が紹介しています。
    「日米のいまなお現役ばりばりの『札付き』の市民運動家が、人間の国を目指すとはどういうことかを熱っぽく語り合っている」

  • 『三井家の女たち』、4月18日付『産経新聞』で新田完三氏が書評されています。
    「三井家千年の歩みをつづった詩情あふれる歴史物語である」

  • 1月刊行以来大好評の〈藤原セレクション〉版『地中海』ですが、3月14日付『日本経済新聞』で紹介していただきました。『日経』トレンドウォッチでごらんいただけます。
    「消えてしまいがちな既刊書をよみがえらせ、普及させようというささやかな試みはちょっと楽しみだ」

  • 『鶴見和子曼荼羅』、完結に前後して書評が出ています。
    • 12月7日(大阪版17日)付『読売新聞』文化欄で、大きく取り上げられました!(永井一顕記者)
      「倒れて3年“回生”がもたらした実り──発想ダイナミック/感性が学問の根」
    • 2月7日付『毎日新聞』書評欄で、中村桂子さんが最終巻『環の巻』の書評を。
      「人間の成長を見すえる『内発的発展論』」

  • 1月8日付『朝日新聞』の「天声人語」で、『においの歴史』が大きく引用されました!

  • 『25ans』2月号の「25ans的 愛読書100冊」で、エッセイスト長坂道子さんが『地中海』をピックアップしてくださいました。
    「地中海の本当の意味を知り『まさに目からウロコ』の思いだった」

  • 1月刊『中台関係史』は、2月28日付『読売新聞』で丹藤佳紀氏が書評されています。
    「著者は双方が『半歩譲る』ことによる共存メカニズムの構築を提唱したが、迂遠なようでも現実的な方策だろう」